博報堂とインタースペース、教育環境の変化に対するママたちの意識調査を実施。小学校での学習指導要領改訂を知っているママは約半数

博報堂こそだて家族研究所は、インターネット広告・メディア運営事業の株式会社インタースペースと協働で、インタースペース社が運営するママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」にて、「ママリサ~いまどきママリサーチ~」を行っている。

2019年10月より幼児教育・保育の無償化もスタートし、2020年4月からは小学校学習指導要領が改訂され、外国語教育の導入やプログラミング教育の必修化が予定されている。

いずれも子育て世帯には関係の深いこれらの変化を、いまどきのママたちはどう捉えているのだろうか。

今回、教育環境の変化に対するママたちの意識について調査を行い、結果を発表した。

「教育環境の変化に対するママたちの意識調査」結果概要

 2020年4月からスタートする「小学校学習指導要領の改訂」について

  • 小学校で新たな学習指導要領がスタートすることを知っているママと、知らないママがおよそ半々に。
  • その内容を「把握していない」は6割を超え、小学生ママでも半数以上が「把握していない」と回答。

学習指導要領の改訂を知っているママはおよそ半数(51.1%)となり、小学生ママでは6割(低学年58.9%、高学年60.5%)が知っていると回答。

その内容を「把握している」と答えたママは全体の約3割。

子どもの年齢が小さいママほど「把握していない」の割合が高いが、当事者である小学生ママでも約6割がこの内容を把握していないことがわかる。

学習指導要領の改訂実施について「期待している」ママが3割強の一方、「なにも変わらないと思っている」が4割弱、「不安に感じている」が3割弱

新たな学習指導要領の実施について、「とても期待している」(1.1%)とわずか、「少し期待している」(33.0%)とあわせても、期待している人の割合は約3割にとどまった。

一方で、「なにも変わらないと思っている」(37.0%)と、学習指導要領が変わっても実際の教育内容に変化がないと思っているママが4割弱となっている。「とても不安に感じている」(2.9%)、「不安に感じている」(26.0%)と、不安に感じるママが約3割となった。

「なにも変わらないと思っている」ママはその理由(自由回答)として、「教えてくれる先生が専門分野の人ではない」「教師も体制も変わっているようには見えない」等、教える側の先生のスキル不足などを懸念点として挙げている。

また「不安に感じているママ」からは、「自分が学んでいないことは教えられない」「自分の考えや知識の範囲外の事を子供に教えていけるか不安に思う」という、家庭でのケアを懸念している意見などが見られた。

教育環境の変化をふまえて、関心のある習い事

学習指導要領の改訂や教育制度改革、これからの社会変化をふまえて、習わせている/習わせたいと思う習い事では「英会話(40.8%)」「プログラミング(31.6%)」が上位に。

一方で「特にない」という回答も2割強。

これまでに子どもが通ったことがある習い事(過去経験を含む)では、「スイミング(54.5%)」「幼児向け通信制教育(50.0%)」が半数以上。続いて「英会話(34.5%)」「体操(33.6%)」「ピアノ(29.4%)」が3割程度。

一方、学習指導要領の改訂や教育制度改革、これからの社会変化を意識して習わせている/習わせたいと思う習い事では、「英会話(40.8%)」と「プログラミング(31.6%)」が上位に。前述の通り、学習指導要領の改訂を認知・把握していないママが過半数を超える中で、小学校で必修となる英語やプログラミング教育へのニーズの高まりがうかがわれるが、「特にない」も23.1%と3番目に高くなっており、教育環境変化への対応にとまどうママたちの様子がうかがえる。

こどもの習い事に関する情報源

こどもの習い事に関する情報源では「ママ友からの口コミ」が最も高く約7割。未就学児ママでは「ママ向け子育てコミュニティサイト」「SNS」と答えた割合が全体に比べて高めとなった。

 こどもに身につけさせたい能力やスキルについて

こどもにどのような能力やスキルを身につけさせたいか、複数選択式で聞くと、1位「集中力(69.6%)」、2位「運動能力(66.3%)」、3位「協調性(65.6%)」、4位「読解力(62.1%)」という結果に。

一方、最も大切だと思う能力やスキルを1つだけ選択してもらうと、「問題解決力(22.5%)」が最も高い結果となった。運動能力や読解力は10%未満となった。

2019年10月からスタートした「幼児教育・保育の無償化」について

良い施策だと思っているママは6割強の一方、「問題があると思う」と答えたママも2割弱存在。保育の質や環境整備、保育士の待遇改善に充てるべきという意見や、保育園や幼稚園の負担が増える事を懸念する声がみられた。

「幼児教育・保育無償化」を「良いと思う」計と答えたママは63.0%。一方「問題があると思う」計も18.4%という結果に。

現在子どもが「幼児教育・保育の無償化」対象であるママでも、この施策を「どちらとも言えない(17.0%)」「問題があると思う(16.3%)」と回答しており、自身が対象となっているか否かに限らず、「幼児教育・保育の無償化」について疑問を感じているママが一定数いる事がうかがえる。

「どちらともいえない」「問題があると思う」と答えたママ達の自由回答からは、「無償化よりも保育の質の充実と保育士の給料に充ててほしい」「他の費用が値上げされた」「より保育料の高い乳幼児が対象外」「高校や大学までの学費を無償にしてほしい」などの意見があった。無償化よりも保育の質や環境整備を望む声や、幼児期よりも更にお金がかかる乳幼児期および大学進学事への補助を求める意見も多数見られた。

調査概要

調査手法

ママスタジアムでのインターネット調査(全国)

対象者

ママスタジアムユーザーの同居の子がいるママ n=446名

調査時期

2019年12月19日~12月26日

「博報堂こそだて家族研究所」とは

晩産化・少子化、共働き世帯の増加、夫や祖父母の育児参加など、近年大きく変わってきた「こそだて家族」を研究する専門組織。

「妊娠期から小学生の子どもを持つ家族」を対象にした研究調査、企画立案などを行っている。

「ママスタジアム」とは

月間800万人以上のユーザーに利用される日本最大級のママ向け総合情報サイト。

育児や家族に関することから、話題の社会問題やファッション・美容までママの日常を取り巻くあらゆることについて活発な情報交換が行われている。

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