クラーク記念国際高等学校、VRを活用したバーチャル理科実験プラットフォーム「Labster」を導入

クラーク記念国際高等学校は、教育スタートアップ大国デンマークの企業Labster社が開発したVRを活用したバーチャル理科実験プラットフォーム「Labster(ラブスター)」を、国内で初めて導入することを発表した。

導入にあたり、日本エリアにおける販売パートナーであるdragonfruit株式会社(東京都渋谷区 代表取締役CEO:本城直季)の協力を得ている。

Labsterとは

教育スタートアップ大国デンマークの企業Labster社が開発したVRを活用したバーチャル理科実験プラットフォーム。

生徒は、普段の対面授業では体験できない最新の研究設備を使った細胞生物学や分子生物学などの理科実験を、VRを使って体験することができる。

クラーク記念国際高等学校のLabster導入概要

導入理由

1.クラーク記念国際高等学校の教育理念にマッチ

クラーク記念国際高等学校は「夢・挑戦・達成」を行動指針とし1992年に開校した広域通信制の高等学校。

北海道深川市に設置された北海道本校を始め、日本各地のキャンパスで学ぶ約10,000人の生徒が一人ひとりの才能開花を目指す教育を行っている。

通信制でありながら毎日学校に通う「全日型通信制」という特徴的なカリキュラムを活用し、これまで多くの生徒の能力を飛躍的に向上させてきた(入学時TOEIC200点台から800点に伸びた生徒の輩出や、野球部創部3年で甲子園出場など)。

そのような背景のもとで、生徒の「好き」や「得意」を伸ばすという教育方針に、最新設備での仮想実験を体験できるLabsterのハイブリット型教育モデルがマッチし、導入に至った。

2.STEAM教育、Society5.0などを見据えた時代に合わせた教育

クラーク記念国際高等学校では時代の変化に合わせた教育をいち早く取り入れ、これまでも国際目標のSDGsを取り入れたキャリア教育や、タブレットを活用したICT教育を推進してきた。

Labsterの実践的な教育モデルは、自分で学び理解する力を育てる「STEAM教育」や、仮想空間と現実空間が融合し経済発展する社会「Society5.0」を見据えた新しい学びであるとともに、これまでプログラミング教育など情報系の分野で進んでいたICT教育に対し、生物・物理系の分野を補完するものとして期待しているという。

3.通信制高校ならではの施設上の問題や安全面

キャンパスの多くは通信制高校では珍しく独立校舎を設置していながらも、実験室など専門的な設備を揃えていない。

これまでは、高大連携など外部施設での実習でこの問題を解決してきたが、仮想空間での学習を組み合わせることにより、今後は、時間的な制約やコスト面・安全面の問題で実現できなかった実験にも取り組むことができるようになる。

4.国際的な評価基準を満たした教育コンテンツ

Labster社が開発した100を超えるバーチャルラボは、マサチューセッツ工科大学やボストン大学、アリゾナ州立大学をはじめとする世界各地250を超える教育機関で利用されており、デンマークの教育省からも資金提供を受けるなど、国際的に大きな評価を得ている。

また、コペンハーゲン大学での実験では、知識だけでなく動機や自己効力認識の高まりにも効果があると言及されており、対面学習との組み合わせにより学習効果が高まるとして注目している。

導入キャンパス

  • 東京キャンパス(ペット生命科学コース)
  • 大阪梅田キャンパス(理数探求プログラム)

導入担当の教員コメント(東京キャンパス 理科教員 石川舜氏)

Labsterの導入にあたり、大きなメリットだと感じたのは「いくらでも失敗できる」という点です。生徒にはぜひ多くの失敗経験から、たくさんのことを学んで欲しいと思います。また、高校教育では取り扱いが難しい「放射性物質」や「感染性物質」を使った実験ができるという点、実験時間を早送りすることができるという点にも注目しています。

Labsterでの実験と、リアルの場での学びを組み合わせ、より良い学習成果をあげられるよう模索していきたいです。