学校地域協働センターラポールくしろ、教育環境におけるICTを活用した持続可能な教職員の校務モデル構築の実証実験成果報告会を開催

一般社団法人学校地域協働センターラポールくしろは、「釧路管内の教育環境におけるICT(情報通信技術)を活用した持続可能な教職員の校務モデル構築の実証実験成果報告会」を2月25日、釧路市中央図書館にて開催することを発表した。

「釧路管内の教育環境におけるICT(情報通信技術)を活用した持続可能な教職員の校務モデル構築の実証実験成果報告会」概要

全国的に深刻な問題となっている教職員の長時間労働改善と働き方改革に向けた実証実験として、1年間を通して見えてきた成果と課題を報告する。

2019年4月1日にスタートした本実証実験は、サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、社長:青野慶久、以下サイボウズ)と、ラポールくしろとの連携により実現。

具体的には、釧路市立鳥取西中学校、釧路市立鳥取西小学校、弟子屈町立川湯中学校、弟子屈町立川湯小学校の4校において、ICTの校務支援ツールとして、サイボウズが提供する業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」を活用し、生徒の情報や学校の行事予定などを教職員間で共有している。

kintoneの導入を通じ、教職員の事務作業の負担軽減や属⼈化の脱却を目指し、教育現場の情報共有や働き方改革を促進、そして持続可能な教職員の校務モデル構築を目標としている。

日時

2020年2月25日(火)13:00〜16:00(受付開始 12:30〜)

場所

釧路市中央図書館7階多目的ホール(〒085-0015 北海道釧路市北大通10-2-1)

内容

  • 13:00〜 「1年間の実証を通して見えてきた成果と課題」についての報告
  • 13:40〜 パネルディスカション:テーマ「学校でこんな情報共有できたらいいな」
  • 15:20〜 「次年度実証に向けた提案及び実証事業校の募集について」の説明

サイボウズとラポールくしろの実証実験概要

実証実験を行う背景

近年、学習指導や生徒指導、特別支援教育などの個別対応が求められているほか、2020年には「英語教育」「プログラミング教育」が必修化となるなど、現場の教職員における業務が増加している。

そのような中、2019年4月から「働き方改革関連法案」が順次施行され、教育現場も業務改善が必要不可欠な局面にある。

また、総務省・文部科学省・経済産業省の三省が連携し、パブリッククラウドを含むクラウドから検討を始める「クラウド・バイ・デフォルト」を前提に、教育現場におけるICT環境整備を加速化させる動きがある。

教職員における「取り組みたくても忙しくて取りかかれない」といった業務過多な状況は今後も恒常的な課題になると考え、ラポールくしろとサイボウズは、ICTを活用した業務効率化による課題解決の検討を始めた。

kintoneを採用した決め手

ラポールくしろでのkintone活用実績

キャリア教育における学校と地域を繋ぐコーディネート業務、さらにはプログラミング教育の教員養成研修など、その課題解決に向けて学校と地域で協働する活動を進めるラポールくしろもkintoneを活用している。

他社で働きながら運営参画する一般社団法人学校地域協働センターラポールくしろの理事メンバーとの文書管理やイベント管理、その他意思決定におけるコミュニケーションなど情報共有における利便性が、実証実験におけるICTツールとしてkintoneの採用が決定した。

プログラミング教育への活用

プログラミング教育教員研修において、kintoneを利用した「プログラミング教育指導案」もあることから、日常で利用するシステムをプログラミング教育にも活用することで新たな負担の削減につながる。

教職員たちのための教職員たちによる「校務支援ツール」

これからの時代、教職員自らが働き方を考え、業務の改善活動に合わせて自分たちで成長させていくICTツールが必要。

kintoneは、教職員自らアプリを自由に作成でき、自分たち自身で使いやすいシステムを作ることができる。

各校独自のアプリなど自由に作成しながらも、学校同士でアプリの研究をして、良いものは融通し合い、域内の飛躍的なICT活用の向上を狙うことができる。

異動時のスムーズな業務引継や着手に活用

域内の各校における校務支援ツールをkintoneに統⼀することで、学校間で共通のプラットフォームを確立する。

その結果、たとえば数年ごとに異動することが多い教員が、異動先の学校でも慣れた操作や画面ですぐに校務支援ツールを使用できるため、業務におけるストレスの削減につながる。

学校を超えた教員同士の情報交換に活用

各教職員がkintoneのアカウントを所有することで、学校を超えた繋がりをつくり、小学校と中学校が連携することも可能にするほか、他校に所属しても教員同士の情報交換を行うことができる。

これらを釧路市教育委員会、弟子屈町教育委員会へ提案し、賛同されたことで実証実験の実施にいたった。

4校の選定にあたっては、教職員数の概ね多い小・中学校と概ね少ない小・中学校としている。

実証実験の流れ(目指すところ)

 


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Natsuki Shinbo
埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界専門の転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。