2020年6月開始予定の「人工知能プロジェクトマネージャー」資格の参考図書が公表

一般社団法人新技術応用推進基盤(東京都千代田区)は、2020年春頃(6月頃を予定)開始の人工知能プロジェクトマネージャー資格試験に対策するための、参考図書を公表した。

現在、日本を含む世界の多くの国で高度AI人材(人工知能を活用してビジネスにインパクトを与える人材)の不足が指摘されている。

一般社団法人新技術応用推進基盤ではこのニーズに応えるため、「人工知能プロジェクトマネージャー資格」の提供を予定している。

試験開始に向けて、受験予定者の学習を助けるための参考書籍を公表した。

人工知能プロジェクトマネージャー試験の受験メリット

1.社内AI人材育成の指標に

近年のAIブームにのり、単純なプログラミングレベルの人材育成は可能になってきた。

しかし、ビジネスの課題を特定し、具体的なAI手法をこれにあてはめて問題解決をしていける、マネージャー人材は変わらず貴重なまま。

プログラマを外注することはできるが、自社のビジネス変革を外注することはできない。

AIを活用したビジネス成長を志向する多くの会社にとって、AIマネージャーこそ最も社内で育成すべき人材である。

一方でこの新分野において、既存の評価体系の範囲内でAIマネージャーを育成できるのかという課題がある。

そもそも何を学ばせたらいいのかさえ迷いを持つ企業も多いだろう。

経営戦略としてAI人材を育成するにあたり、一つの指標としてこの試験を活用することができる。

2.エンジニアからマネージャーへのキャリア・アップに

現場のエンジニアにとってみても、マネージャーへのキャリア・アップにあと何が必要なのか、よくわからないというケースも散見される。

既存のITシステムマネージャーやビジネスマネージャーの在り方でAIマネージャーの仕事をこなせるのか、疑問に感じている現場エンジニアほど、ロールモデルとすべき先輩がおらず自身のキャリア・アップに迷いを持っているものだ。

人工知能プロジェクトマネージャー試験はこうしたエンジニアに学習の指針を示し、マネージャーに必要な知見を提供する試験でもある。

マネージャーに成長できないエンジニアは、たとえスペシャリストとしてであっても職能の幅の狭さから十分に妥当な報酬を得ることも難しくなってくる。

キャリア・アップの為の指針としてこの試験を活用することが出来る。

ITエンジニアのキャリア・プランについては、下記の参考資料も公表されている。

3.マネージャーの実力の証明に

充分な実力を持つマネージャーにとって、実力を対外的に証明する指標がないことは問題である。

転職市場の評価などでは社外の人間と実力を競う必要があり、社内以上に公正な評価は難しくなる。

自身が成し遂げたプロジェクトの困難さが十分に相手に伝わらず、妥当な評価を得られないケースもあるかもしれない。

このとき、マネージャーとして持つ実力の証明として、この資格試験を活することができる。

また一般社団法人新技術応用推進基盤では、様々な理由により社内的に妥当な評価を受けることが難しいと感じている、女性エンジニアや女性マネージャーのスキルセットの確認に使われることを目標にしている。

人工知能プロジェクトマネージャー試験合格に向けた参考図書

人工知能プロジェクトマネージャー試験は7つの出題分野に分かれている。

新技術応用推進基盤では、受験者様の経験をふまえ、知見が不足する領域について参考図書を中心に学習を進めることを推奨されている。

また本試験では、特に分野A~Dまでを重要視している。

  • 分野A:目標設定能力
  • 分野B:課題解決能力
  • 分野C:統計的理解
  • 分野D:統計理解の実装力
  • 分野E:システム構築能力
  • 分野F:プロジェクト遂行能力
  • 分野G:法令理解

新技術応用推進基盤は、7つの分野合わせて13の参考図書を示している。またより学習を深めたい人には専門書籍の案内をしている。

機械学習に関する統計的な理解やPythonを用いた実装力、汎化性能をあげるためのモデル改善力など、AIを活用しようとする人間にとって不可欠な知識だけでなく、「そもそもビジネス的にインパクトある課題はどこか」「計画倒れに終わらずにプロジェクトを維持するには何が必要か」といったビジネス推進者としての知識も問うことがこの試験の特徴。