「漢検」「文章検」資格活用状況調査発表。大学・短大1,074校のうち57.3%が漢検を活用

漢字の読み書きと運用能力を測定する「日本漢字能力検定(以下、漢検)」および論理的な文章力を客観的に測定する「文章読解・作成能力検定(以下、文章検)」を主催する公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都市東山区/代表理事:髙坂節三)は、2019年8月から11月に、全国の大学・短期大学1,074校と専修学校2,754校を対象に「漢検」「文章検」の入学試験等における活用状況調査を実施し、結果を発表した。

今回、「漢検」を評価・活用している大学・短期大学が1,074校中615校(57.3%)、「文章検」を評価・活用している大学・短期大学が1,074校中454校(42.3%)となった。

「漢検」「文章検」の入学試験等における活用状況調査 結果概要

TOPIC① 大学・短期大学での「漢検」活用 615校(うち入試に活用しているのは571校)

2019年度の調査では、「漢検」を活用すると回答した大学・短期大学は、全国の大学・短期大学の57.3%にあたる615校。

そのうち、2020年度入学試験において、出願要件や点数加算等で「漢検」を活用する大学・短期大学は571校。

「漢検」を活用する入試の種別は、推薦入試が354校と最多で、次いでAO入試が344校、一般入試が95校という結果となった(複数の入試種別で活用している場合は、それぞれ校数に含む)。

具体的な活用内容や活用校の一覧等、調査結果の詳細については、日本漢字能力検定協会ホームページにて確認できる。

TOPIC② 大学・短期大学での「文章検」活用 454校(うち入試に活用しているのは437校)

「文章検」は、情報を正確に読み取り、考えを的確に伝えるコミュニケーション能力を測り育てる検定。

現在、2級・準2級・3級・4級の4段階のレベルを設定している。

「文章検」では、文章力を「基礎力(語彙・文法)」「読解力」「作成力」の3分野に分類し、それぞれの知識や能力を客観的な採点基準に基づいて点数化する。

そのような特長が評価され、現在、大学・高校・中学校の授業、また入学試験等の能力測定の場で活用されている。

2018年12月、「文章検」は文部科学省「高校生のための学びの基礎診断」測定ツールに認定された。

基礎学力の定着度合いの確認や、論理的思考力、コミュニケーション力の育成とそれらの測定ツールとして活用できる。

今回の調査では、全国の大学・短期大学の42.3%にあたる454校が「文章検」を活用していることがわかった。

そのうち、2020年度入学試験において、出願要件や点数加算等で「文章検」を活用する大学・短期大学は437校。

具体的な活用内容や活用校の一覧等、調査結果の詳細については、日本漢字能力検定協会ホームページにて確認できる。

TOPIC③ 専修学校での「漢検」活用 623校(うち経済的援助の条件に活用しているのは252校)

今回の調査で「漢検」を活用すると回答した専修学校は623校。

活用の種類としては、「経済的援助(受験料、入学金、授業料減免などの経済的援助が受けられる要件の一つとする)」が252校と最多で、次いで「合否判定考慮・参考(申請があれば入試時に参考にする)」が224校という結果となった(複数の種類で活用している場合は、それぞれ校数に含む)。

「経済的援助」の条件として「漢検」を活用する専修学校252校のうち、92校が「漢検」の2級(高校卒業・大学・一般程度)、66校が準2級(高校在学程度)、84校が3級(中学校卒業程度)を条件として設定している。

日本漢字能力検定協会は今後も、漢字・日本語の能力を高める活動に一層力を入れていく。

「漢検」「文章検」資格活用状況調査概要

趣旨

文部科学省の「検定試験の評価の在り方に関する有識者会議」より発表された「『検定試験の評価ガイドライン(試案)』について(検討のまとめ)」に基づいて実施。

調査・公表の目的

学校教育課程や入学試験、単位認定や在学中における検定の活用状況についての実態把握と、生徒や学生、保護者、教員の方々への進路選択の参考や学習の励みになる情報、保有資格を積極的に活用するための情報の開示。

調査時期

2019年8月~11月

調査対象

  • 全国の大学・短期大学1,074校(大学764校、短期大学310校)
  • 全国の専修学校2,754校

※『全国学校総覧 2019年版』掲載の大学・短期大学・専修学校から、募集停止・休止の学校を除き、新設校を加えた全国の大学・短期大学・専修学校(日本漢字能力検定協会調べ)。

調査方法

調査用紙を発送したうえで、FAX・電話で回答を得る。

調査項目

  • 入学試験や単位認定等における評価または判断材料としての「漢検」「文章検」の活用有無
  • 活用している学部、課程、入試種別、科目、対象級、活用の詳細

「漢検」回答校数・活用校数

回答校数

大学741校(回答率97.0%)、短期大学303校(回答率97.7%)、専修学校1,970校(回答率71.5%)

活用校数

  • 大学423校(入試関連398校、入試以外86校)
  • 短期大学192校(入試関連173校、入試以外62校)
  • 専修学校623校(入試関連288校、入試以外431校)

※複数の種類で活用している場合は、それぞれ校数に含む。

「文章検」回答校数・活用校数

回答校数

大学741校(回答率97.0%)、短期大学302校(回答率97.4%)、専修学校1,970校(回答率71.5%)

活用校数

  • 大学322校(入試関連312校、入試以外32校)
  • 短期大学132校(入試関連125校、入試以外21校)
  • 専修学校251校(入試関連154校、入試以外122校)

※複数の種類で活用している場合は、それぞれ校数に含む。


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シンボ ナツキ
埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界専門の転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。