マインドシフトと北海道科学大学、AIを用いた学生支援に関する研究を開始

北海道科学大学(北海道札幌市手稲区)と株式会社マインドシフト(本社:東京都中央区)は、マインドシフトが開発した2つのAI(人工知能)推論エンジンおよびAI類似文書エンジンを活用することにより、進路指導などの学生支援活動の質的向上を実現しつつ、教員の業務負荷の軽減を達成するための研究を開始することを発表した。

研究開始の背景と概要

価値観の多様化や雇用の不安定化などの近年の社会情勢の変化によって注目されつつある大学の学生支援業務だが、その具体的な方法論については教員の経験則に基づく部分が多く、質・量ともに不均質であるのが現状。

また、ポートフォリオ(目標達成の記録)、個別面談など、学生支援を充実させるための取り組みの中には教員の負担が大きいものもあり、教員のワークライフバランスの悪化や、その他の業務に割ける時間の減少といった問題を生じている。

研究の意義

学生の潜在的な欲求をAIによって推定し、進路支援のありかたをパーソナライズすることで、学生の学生生活に対する満足度を向上させることができると考えられる。

このことは、次のような効果をもたらす。

  • 学生の勉学、その他自己研鑽に対するモチベーションの向上
  • 的確な指導による学生個人の学習能力向上

これらの効果は、学生の学力伸長を加速し、北海道科学大学の掲げるスローガン「+Professional」を実現することに繋がる。

この研究は、上記の構想を実現する具体的方法を考案し、その効果を実現することによって、高度な専門性を有する人材を育成する方法を確立することを目的としている。

計画

令和1年11月から開始する、北海道科学大学工学部情報工学科の卒業研究テーマ(指導教員:松崎博季教授、学生:2名)において、推論エンジンを用いた学生支援システムの構築に向けた準備を開始。

来年度以降、学習データを充実させ、学科横断的な検証作業を開始する。

そして就職支援センターにおいて実証実験を行い、実用化の可否を評価する。

今後の展望

類似文書エンジンをシステムに統合し、学生が作成した自己PR文などの文書と卒業後の進路の関係を分析し、学生に対する修学指導や進路指導など、総合的な学生支援での活用を目指す。

用語解説

推論エンジン

利用者との対話的なやりとりから、利用者の考えを推定するシステム。

やりとりの中に不正確な回答があっても確率的に正答を導き出すことができる特徴を持つ。

マインドシフトの推論エンジンの特徴

  • 質問順序の自動選定
  • 曖昧な回答でも対話が成立
  • 間違った回答でも対話が成立
  • 知識データの登録と修正作業
  • 質問と回答候補の影響度設定

類似文書検索エンジン

入力された文書と登録済みの文書を比較し、相関関係を計算するシステム。

キーワード検索と異なり、単語的に一致していなくても類似性を計算することができる。

マインドシフトの類似文書エンジンの文書処理機能

  • 検索処理
  • 辞書作成機能
  • 重要度の補正

+ Professional

ヒューマニティ、コミュニケーション能力、問題発見・課題解決能力、マネジメント能力といった基盤能力を基に、専門性を身につけた人材を育成するという北海道科学大学のスローガン。


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シンボ ナツキ
埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界専門の転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。