ユカイ工学のしっぽロボット「Qoobo」、香港のヘルスケア・高齢者向け市場に参入

「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げ、数多くのIoTプロダクトを企画・開発するユカイ工学株式会社(本社:東京都新宿区、代表:青木 俊介)は、香港を代表する大手医療機器販売業者であるKerry Medicalを通して、香港のヘルスケア・高齢者向けサービス市場にしっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」の販売を開始することを発表した。

撫で方によって尻尾の振り方が変わるQooboは、ペットを飼いたくても飼えない人や、日々の生活の中で癒しを求める人に向けて、ユカイ工学独自のロボティクス技術を活かして開発。

2017年10月の発表後、国内外のメディアやインターネット上で話題となり、2018年11月に発売を開始し、累計販売数は1万匹以上。

ファンの声を活かした新色「シルキーブラック」を2019年11月1日より発売開始した。

現在の香港の高齢者人口、ペット事情

香港の政府統計によると、65歳以上の人は、2011年には人口の13.3%、 2018年には人口の17.9%、そして、 2036年には人口の31.1%になると予測されている。

人口の高齢化は今後20年で顕著に加速し、医療および介護の需要は増加し続けている。

昨今の流れを受け、政府のバックアップ体制の中、新しい老人ホームや高齢者住宅が今後増加する予定。

また、ペット事情としては、24万世帯が犬や猫を飼っており、香港の全世帯の9.4%を占めている。

高層マンションが多いイメージの香港にも関わらず、そのほとんどが民間住宅であることから、マンションでのペット飼育の難しさやトラブル事情が伺える。

香港では昨年、2018年からスマート製品やコミュニケーションロボットは、今後成長していく分野として話題となっている。

Qooboは、ストレス減少効果や高齢者を対象とした実証実験でポジティブ効果が認められるなど、本物の動物と似た尻尾の動きや可愛さだけでなく、幅広い層に心理的な癒しを届け、アニマルセラピー的効果も期待されるペットロボットとして注目されている。

2019年11月21日(木)~24日(日)に香港で開催された、革新的なテクノロジーやアイデアを高齢者の生活の質を向上させるために活用するサービスや製品が一同に会する展示会「2019GIES(Gerontech and Innovation Expo cum Summit)」のKerry Medicalブースにて、Qooboを展示し、来場者から多くの反響を得て、今後Qooboを香港のNGO老人ホーム、有料老人ホーム、NGO障害者用ホステルなどに向け、幅広い認知拡大を目指す。

他にも香港最大の職業教育、トレーニング、専門能力開発グループであるVTC(Vocational Training Council)や、香港の伝統校のひとつである嶺南大学などの施設と協力し、Qooboをスマートコーナーで展示および販売することを予定している。

また、ヘルスケアやリハビリテーション製品などを取り扱うオンラインストアやIoTや最新テクノロジーを活用した高齢者向けサービスを提供する会社等でも取り扱いを開始する予定。

「Qoobo」(クーボ)概要

Qooboの歩み

2017年10月の発表からわずか1週間で動画再生数1000万回を突破し、クラウドファンディングプロジェクトでは目標額の247%(12,360,156円)を達成。

国内外の多くのメディアでも話題となった「Qoobo」は、発表から約1年の開発期間を経て、2018年11月より一般発売を開始。

2017年12月末から予約販売サイトで世界中から受付を開始し、発売前時点で国内外からの予約・受注数は併せて5,000匹を突破。

一般販売開始後、AmazonのコミュニケーションロボットカテゴリーでAmazon売れ筋ランキング1位(2018年12月30日〜2019年1月5日実績)を達成。発売から約半年で出荷台数は1万匹を超えた。(2019年6月時点)

また、2018年度GOOD DESIGN賞「グッドデザイン・ベスト100」をはじめとする多くの賞を受賞し、発売後も購入者によるSNSでの投稿や、メディア、店頭でも多くの反響を得ており、ユーザーのコミュ二ティーが広がっている。

受賞歴

  • 2018年度 GOOD DESIGN賞「グッドデザイン・ベスト100」
  • Red Dot Award「Product Design 2019」
  • Design Intelligence Award (DIA)入賞

Qooboによるストレスオフ効果やポジティブ反応効果を実証

10代~30代の男女38人に対して、Qooboの有無による心理状態評価を実施した結果、「Qooboを持った場合」は「Qooboを持っていない場合」と比較して、ストレス軽減効果を持つことが示された。

また、特別養護老人ホームおよび介護老人保健施設の男女40名に対して、Qooboのしっぽの動きによる効果を検証。

その結果、「動くしっぽ」へのポジティブ反応効果が長時間継続することが示された。

Qoobo開発ストーリー

「疲れて家に帰った時、癒やしの存在が家にいてくれたら…」というスタッフの想いをきっかけにプロジェクトがスタート。

犬や猫のように癒やしを与えてくれるロボットをつくろうと、動物の「しっぽ」に着目しQooboは開発された。

開発にあたっては、膝に乗せたり抱き上げたりするときにちょうどいい重さ・サイズ感や撫でた時の気持ちのいい手触りにこだわった。

また、実際のしっぽを研究し、その動きを再現する機構やプログラムを開発した。

Qoobo購入者データ

日本、アメリカをはじめ、世界中からの予約が殺到。性別問わず、バランスのよい需要の高まりがあるのが特徴的。(shopify予約者属性データ※2018年8月末時点)

Qooboの中身・機構について

まるで生物のようにしなやかに豊かな表現ができるよう、しっぽの構造には、数多くの実験と試作を繰り返してきた。

できるだけ自然な動きが再現できるよう、各部分ごとに最適な素材を選択し、しっぽの部分ごとに美しくしなるように調整。

また、いろいろな環境で人と過ごすことを考え、耐久性も考慮されている。

製品名の由来

「Qoobo」(クーボ)は、フランス語で“しっぽ”を意味する「クー(Queue)」と「ロボット(Robot)」を結びつけた名称である。

サイズ

幅320×高さ150×奥行き520 (mm)

重量

約1,000g

価格

12,000円(税抜)/149USD/930〜1000香港ドル(予定)


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Natsuki Shinbo
埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界に特化した転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。