アルク、広島大学におけるeラーニング「ALC NetAcademy NEXT」活用授業の効果検証結果を発表。利用度合いが高いほどTOEICスコアが向上

株式会社アルク(東京都千代田区 代表取締役社長:田中 伸明、以下アルク)は、調査レポート『ALC NetAcademy NEXTを利用した授業モデルとその効果-教室での学びと学外自習を結び付けた広島大学の事例報告』を発表した。

調査の背景

近年、英語教育にeラーニングを導入して授業の効率化を図る教育機関が増えている。

授業以外の学習時間を確保するための自己学習、授業中の演習、正規授業に関連付けた課外学習など、eラーニング活用の仕方もさまざまな工夫がされている。

しかしその一方で、「eラーニングの効果検証」として公開された事例はまだ少ないようだ。

今回、広島大学とアルクは共同研究として「eラーニングの効果検証」を実施した。

広島大学ではeラーニングの「ALC NetAcademy NEXT」を授業の事前課題と授業中の小テスト実施という形態で利用している。

この授業を履修した学生から収集したデータを使って試みた教育効果の検証を、同大学外国語教育センターの森田光宏先生にまとめてもらった。

『ALC NetAcademy NEXTを利用した授業モデルとその効果』調査結果

eラーニングの利用形態とその結果につき、以下のことが明らかになった。

授業外で行う「ALC NetAcademy NEXT」を利用する形について

  • 使用する端末は主にPCである。
  • スマホ・タブレットの利用は平日の移動時間帯に限られている。
  • 学習の時間帯は、平日、休日ともに夜か深夜に集中している。月曜日に授業があるため、休日(日曜日)の日中も学習している。
  • 学外の学習場所はほとんど自宅である。

以下の図は「ALC NetAcademy NEXT」を利用する機器、時間帯、場所に関するアンケート結果をまとめたもの(数値は%)。

パソコンの利用が多いのは、「学生はパソコン必携」と大学がしていることが影響していると思われる。

以下の図は、学習履歴データを使って、「ALC NetAcademy NEXT」の学習単位Stage 1のアクセスについて、曜日、学習開始時刻、アクセス回数を見たもの。

横に曜日、奥に学習開始時刻(0時~24時)、縦方向にアクセス回数を取っている。

最も多いのは月曜日の14:30あたりで、これは授業の直前に当たる。

ALC NetAcademy NEXTの学習履歴とTOEICの結果について

  • 設定されたコースの中のStage 1、 2、 3という学習単位別にみると、Stage 1のみの利用が圧倒的に多い。これは、授業の内容と直結しているからだと思われる。
  • TOEIC2回のスコア変化と学習履歴を見ると、学習時間、アクセス頻度など利用度合いが高いほどスコア向上につながっている。

下の図は、2018年10月のTOEIC得点を縦に、Stage 1のユニット数を横に置いており、予測得点を実線で示したもの(実線の周囲の濃いグレーの部分は95%信頼区間を示す)。

予測得点が右肩上がりになっていることから、ユニット数を多く行った受講生ほど、10月のTOEICでより高い得点を得たことが分かる。

『ALC NetAcademy NEXTを利用した授業モデルとその効果』調査内容

広島大学の教養教育英語科目の1つである「コミュニケーション演習I」を2018年に履修した学生から以下の3種のデータを収集し、整理・分析。

※この科目は、教室での対面授業と学外でのeラーニングによる自主学習とを組み合わせ、英語の運用能力向上を目指すもの。

  1. アンケート結果
  2. eラーニング「ALC NetAcademy NEXT」の学習履歴
  3. TOEIC(R) L&R IPテスト2回分(4月、10月)