英語関連事業を運営する株式会社レアジョブ(以下、レアジョブ)は、インドのオンライン英会話事業者・Multibhashi Solutions Pvt Ltd.(以下、Multibhashi社)への出資を決定したことを発表した。
レアジョブは、“Chances for everyone, everywhere.”をグループビジョンに掲げ、「グローバルに人々が活躍する基盤を作る」ことを目指して事業を展開している。
今後の経営戦略においても、事業のグローバル展開を重要な取り組みのひとつとして位置付けており、海外のEdTechプレイヤーとの提携を拡大している。
特に、成長性の高い優れたサービスを展開する企業を中心に積極的な出資を行っており、2019年6月にはタイのオンライン英会話事業者Globish社に出資している。
レアジョブ、Multibhashi社への出資の経緯

インドでは準公用語として英語が使用されており、英語話者人口は約1.2億人と世界2位の規模を誇る。
しかし、国全体の総人口から比較すると、英語話者の割合は総人口の約13億人のうち、約10%とごく一握り。
しかし、労働市場においては英語が話せるか話せないかによって、給与水準が大幅に変動すると言われている。
そのため、インドの社会全体で見ても給与向上における英語習得のニーズは非常に高く、潜在的には大規模な市場が見込まれる。
一方、インドの英語教育市場では、旧来型の高額な通学型教室の事業者や、独習やゲーミフィケーションに偏ったオンライン事業者しかいない状況である。
そのなかで、Multibashi社は学習による成果に注目し、独習と講師によるレッスンを組み合わせたモデルを構築。
ここ数年の取り組みで、成果を重視した学習の完成度を高め、同時に独自のインド最大規模の講師ネットワークを構築し、事業を拡大している。
今後レアジョブがグローバル展開をしていくにあたり、インドにおいて強力なパートナーシップを構築できる可能性を感じ、今回の出資に至った。
レアジョブのMultibhashi社との連携と今後の展開可能性
まずは、Multibhashi社のローカルネットワークやこれまでの知見を活かし、インドの市場環境や他社動向などの情報収集を進める。
また、それぞれのサービスやノウハウにおいて活用できるものがあれば、相互に取り入れることでシナジー創出を目指す。
そして、Multibhashi社と連携しながら、事業のグローバル展開を加速させる基盤をしっかりと築いていく。