2020年度大学入試、英語民間試験実施を見送り。5年後導入に向け再検討へ

萩生田光一文部科学大臣は10月31日、令和2年度の大学入試における英語民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」の導入を見送ることを発表した。

これまで当初の予定通りのスケジュールでの実施に取り組んでいたが、経済的な状況や居住している地域にかかわらず、等しく安心して受けられるようにするためには、更なる時間が必要とのことから見送りの判断に至った。

大学入試における新たな英語試験については、新学習指導要領が適用される令和6年度に実施する試験から導入することとし、今後1年を目途に検討し、結論を出すと述べた。

「大学入試英語成績提供システム」とは

文部科学省「大学入試英語成績提供システム概要」より

「大学入試英語成績提供システム」は、英語資格・検定試験を活用して、大学入試で英語の4技能を評価することを支援するために大学入試センターが運営するシステム。

このシステムでは、受験生が大学を受験する年度の4月から12月までの期間に、大学入試センターが発行する個人を特定するためのコード(共通ID)を記入して受験した2回までの資格・検定試験の成績を、大学入試センターが集約・管理し、大学の求めに応じて提供する。

受験生は、志望する大学・学部等ごとに資格・検定試験実施主体に成績証明書の発行を請求し受領した上で、それを各大学に提出することが不要となり、手続面だけでなく場合によっては経費の面でも出願の負担が軽減される。

大学は、受験生が提出する成績証明書の確認や、成績情報の入力作業等の事務作業が縮減される。