学研プラス、2019年度経済産業省『「未来の教室」実証事業』に採択

株式会社 学研ホールディングス(東京・品川/代表取締役社長:宮原博昭)のグループ会社、株式会社 学研プラス(東京・品川/代表取締役社長:碇 秀行)は昨年度に続き、経済産業省『「未来の教室」実証事業』(平成31年度「学びと社会の連携促進事業(「未来の教室」(学びの場)創出事業)」)の事業者に採択されたことを発表した。

『「未来の教室」実証事業』について

「未来の教室」は2018度より経済産業省が取り組んでいる実証事業。

人間がAIと共存していく社会で必要となる能力を「創造的な課題発見・解決力」(チェンジ・メーカーの資質)と定義し、誰もがそれを手にすることのできる「学びの社会システム」の構築を目指している。

具体的には、学習の個別最適化、文理融合(STEAM)、社会課題解決を主なテーマとし、EdTechを活用して効率的な知識の習得と創造的な課題発見・解決能力の育成を両立する、新しい学習プログラムの開発・実証を進めている。

学研プラスの2018年度「未来の教室」事業における取り組み

学研プラスでは現在、2018年度の「未来の教室」で開発した「日本版Music Blocks」(ミュージックブロック)と授業案を小学生・小学校・教員に使ってもらい、日本全国にSTEAM教育を普及する活動を行っている。

同時に、学習塾、スポーツクラブ、音楽教室、学童保育施設などにMusic Blocksを使った学習カリキュラムの提供も行い、公・民両面でSTEAM教育を実践している。

今年度の「未来の教室」においては、以上の活動をさらに広げるため、Music Blocksを使った「STEAMライブラリー」用教育コンテンツの構築を行う。

STEAMライブラリーは、子どもが学べるSTEAM教育のコンテンツや、教員が授業を実施するためのサポートコンテンツをオンラインで掲載するという経済産業省の構想である。

良質なSTEAM教育のコンテンツを「いつでも、どこでも学べる」形式にすることが目的とされている。

日本版Music Blocksと授業案も、長い研修を受けたり、事前に多くの時間を費やして学習したりせずとも授業が行えることを目的に開発したもの。

2018年度の「未来の教室」の成果である日本版Music Blocksと授業案は、公式サイトから自由に入手できる。

学研プラスの2019年度「未来の教室」事業概要

岐阜市との連携で効果の高い実証事業を推進

今年度は岐阜市教育委員会との連携により、岐阜市立徹明さくら小学校の先生の全面的な協力を得て、より効果の高い実証事業を推進する体制を整えている。

岐阜市は以前からSTEAM教育の推進に市を挙げて取り組んでおり、Music Blocksを使ったSTEAM教育の実証の場所として最適。

学研プラスは岐阜市の先生とともに、2018年度の「未来の教室」の成果と振り返りから、“いつでも、どこでも”Music Blocksの操作が学習できる動画教材、創造性と課題発見力・解決力を育成する単元計画・授業案・評価教材といったものを構築する。

2019年8月27日には岐阜市教育委員会、徹明さくら小学校の先生方とMusic Blocksのワークショップを実施。

Music Blocksの開発者であるワルター・ベンダー氏、デビン・ウリバリ氏もアメリカからオンラインで参加し、今後の方向性について意見交換を行った。

本ワークショップの様子は、2019年8月29日付けの岐阜新聞朝刊に掲載され、岐阜市全体に「未来の教室」の取り組みが紹介されている。

岐阜市内の学研教室でもMusic Blocks

学研グループの学習塾である「学研教室」(株式会社学研エデュケーショナル)とも連携し、アフタースクールにおいてもMusic Blocksを使ったSTEAM教育を受けられる環境を整備していく。

これにより公民両面から、一貫した学びの土壌を醸成することを目指す。

音楽と算数とプログラミングを一緒に学べるMusic Blocks

「Music Blocks」は、音楽を通して算数やプログラミングの考え方を学び、算数やプログラミングを通して音楽を学ぶビジュアル型の学習ソフト。

MITメディアラボの元所長であるワルター・ベンダー氏、ニューイングランド音楽院の元ギター科長であるデビン・ウリバリ氏が開発した。

「日本版Music Blocks」は開発者の両氏に加えて、音楽家・数学者・STEAM教育家の中島さち子氏、未踏ジュニア代表でプログラミング教育の専門家である鵜飼 佑氏の協力により開発された。

学研プラスのSTEAM教育

「STEAM」は「Science」「Technology」「Engineering」「Arts」「Mathematics」の頭文字をとった新しい教育。

これからのグローバル人材に求められる創造性、問題発見力・解決力、情報リテラシーといった「21世紀スキル」を育成する教育として世界的に注目が高まっている。

学研プラス 次世代教育創造事業部 STEAM事業室では、学研の豊富な教材、コンテンツの制作ノウハウ、多様な企業・団体等のつながりを活用し、STEAM教育を日本全国に普及させる事業を行っている。

EdTechの最新ニュースを配信!メールマガジンに登録

ABOUTこの記事をかいた人

Natsuki Shinbo

埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界に特化した転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。