佐賀県上峰町、レアジョブのオンライン英会話を小学校5・6年生の授業で5年連続導入。1人で外国人と英会話できる児童は3.6倍に増加

英語関連事業を運営する株式会社レアジョブ(以下、レアジョブ)の文教向けサービス事業子会社、株式会社エンビジョン(以下、エンビジョン)と佐賀県上峰町(町長:武廣 勇平)は、上峰町立上峰小学校におけるオンライン英会話授業の実施に関する業務委託契約を5年連続締結し、5年間の学習成果などの実績について発表した。

上峰町では、2015年度より初等中等教育段階からのグローバル化に対応した教育環境づくりの一環として、外国語活動のなか でオンライン英会話のレッスンを開始し、2019年度で5年目を迎える。

2019年 3月末に本年度のオンライン英会話事業者の選定を行い、これまでに引き続きレアジョブ(本年より分社化したエンビジョン)との業務委託契約を締結し、上峰小学校の5・6年生の授業にてオンライン英会話のレッスンを開始している。

オンライン英会話授業を2015年より取り組んだ背景と実績

2015年の地方創生先行型交付金事業により、上峰町も交付対象団体として認定されたことを受け、理念「みんなでつくる元気創造拠点・上峰」のもと、若い世代の定住・移住の促進を期待し、グローバル化に対応した教育環境づくりの強化を決定。

一方、地域では外国人との交流の機会が少ないことが課題としてあった。

また、2013年5月に出された文部科学省の教育再生実行会議第三次提言では、『初等中等教育段階からグローバル化に対応した教育を充実する』ことが挙げられ、特に『少人数での英語指導体制の整備』、『JETプログラムの拡充等によるネイティブ・スピーカーの配置拡大』など英語に触れる機会の充実を図ることを示されている。

これを受け、グローバル化に対応した教育推進の目標として「①語学学習に欠かせない会話量を増やすこと」「②外国人に対しての壁を低くすること」を掲げ、“児童ひとり一人が外国人講師と会話をできる機会を増やすこと”を実現するために、オンライン英会話の導入を2015年度に行った。

初年度は小学校6年生、2016年度からは小学校5・6年生を対象に拡大し、授業で外国人とコミュニケーションを取る機会を増やしてきた。

次期学習指導要領で小学校5・6年生向けの外国語授業が35コマから70コマへ拡大することをふまえ、2018年度より両学年における授業数を各計50コマへ拡大。

2017年度までは“担任とALT”によりオンライン英会話の授業を行っていたが、2018年度より“日本人の英語講師”を採用し、ALTとオンライン英会話の授業を分割。

ALTとオンライン英会話それぞれの強みを活かし、且つ両授業の連動をスムーズに進められる体制へと移行した。

これまでの実績について

語学学習に欠かせない会話量を増やすこと

マンツーマンのレッスンを取り入れたことで、一人当たりの発話量が10倍に拡大した。(1人当たり1分半→15分 ※外国人講師1名:児童30名の授業とマンツーマンレッスンの比較)

オンライン英会話授業を受けた児童が中学校に進学後、中学英語において佐賀県平均を上回る成績をおさめている。

外国人に対しての壁を低くする

オンライン英会話授業の実施後、外国人に対する心理的な壁が低くなっている。

オンライン英会話レッスン受講前と後の児童に対するアンケートでは、1人で話すことができるようになった児童が3.6倍に増加、話すときに緊張しなくなった児童が約2分の1に低減するなど、オンライン英会話を通じて1対1での対話に慣れ、外国人と英語で話すことへの抵抗がなくなっていることがわかる。

児童たちの反応/先生の声

教科書を超えたコミュニケーションができた

ある児童は、“What do you like~?”という例文を使う授業で、“I like baseball.”という決まったやり取りはもちろん、その後詳しく自分の取り組んでいるスポーツについて講師に紹介したり盛り上がることができたようだ。

この児童は、先生が言っていることを理解して、自分の伝えたいことが伝わったのがとても嬉しかったようで、授業が終わった時にこれを伝えに来てくれたという。

修学旅行では外国人に話しかける児童が続出

ある先生が昨年の小学6年生に対し、修学旅行のときに「外国人を見かけたら、話しかけて写真撮ってきてみて」とミッションを与えたところ、帰ってきたらほとんどの生徒が何十枚と写真をたくさん見せてくれたという。

外国人を見かけるたびに声をかけるほど、積極的にコミュニケーションを取っていたようだ。

実績における考察

マンツーマンの英会話により外国人と一人でコミュニケーションを取る機会を増やし、そこから成功体験などを得たことで、当初目的としていた「外国人に対しての壁を低くする」という目標を大きく達成できていると考えられる。

小学校の段階で「外国人とのコミュニケーション」や「英語」自体が好きになるきっかけを作ることができ、中学校へ進学時も英語への苦手意識を持たずにスタートできるため、中学への移行がスムーズになり、いわゆる「中1ギャップ」の解消にも繋がっていると推察。

結果として、「話す」力の向上だけではなく、学習状況調査の結果からも見られるように、「聞く」「読む」「書く」も含めた英語4技能の向上に総合的に寄与していると考えられる。

2019年度 オンライン英会話授業実施概要

対象児童

上峰小学校の5、6年生児童(3クラス×2学年)(5年生:98名、6年生:116名)

レッスン実施期間

2019年6月~2020年3月

受講回数

2学年ともに年間20コマ