アイデム、「親の子供に対する就職期待とキャリア教育に関する調査」結果を発表。70%の親が理系に進んでほしいと回答

“身の回りで働く大人の姿”を応募テーマとする小学生・中学生・高校生対象の写真コンテスト「はたらくすがた」を開催する株式会社アイデム(本社:新宿区新宿/代表取締役社長:椛山 亮)は、小学校1年生から中学3年生の子供を持つ男女3,600名を対象に調査を実施し、結果を一部抜粋して発表した。

この調査は、親がわが子の将来や就職に対してどのような期待や考えを持っているのか、また、子供が将来より充実して働くために必要な、キャリア教育や夏休みの宿題について明らかにすることを目的としている。

「親の子供に対する就職期待とキャリア教育に関する調査」結果概要

子供の進路選択や働き方に対する考え 理系か文系か

70.0%の親が理系に進んでほしいと回答(どちらかと言えば含む)、男子の親は理系進路をより強く望む傾向

子供の進路選択や働き方に対する考え やりたい仕事か安定した仕事か

61.2%の親が安定した仕事に就いてほしいと回答(どちらかと言えば含む)、母親の約70%は子供の進路に安定を求める傾向

子供の将来に関して不安なこと

キャリア教育が必要だと考えている親ほど、子供の将来を不安に思う傾向

家庭で行っているキャリア教育

キャリア教育として意識して行っていることは「ない」家庭が90.1%

子供が将来より充実して働くために夏休みに何か経験させたほうが良いと思うか

子供に夏休みを利用して何か経験させたいという理想はあるものの、実際にはできておらず、理想と現実には53.5ポイントの乖離がある。

「身の回りの大人の働く姿にふれるような課題」への参加意向

約80%の親が夏休みに、身の回りの大人の働く姿にふれさせたいと回答

「親の子供に対する就職期待とキャリア教育に関する調査」結果の詳細(一部抜粋)

子供の進路選択や働き方に対する考え

子供の将来の進路選択や働き方に対してどのように考えているかを聞いた。

具体的には、「専攻」「学歴」「職業選択」「職業」「社会的地位」「会社の知名度」「勤務地」「ワーク・ライフ・バランス」の8項目について、それぞれ項目内でAとBのどちらの考えに近いのかを4尺度で聞いている。

子供の進路選択や働き方に対する考え 理系か文系か

70.0%の親が理系に進んでほしいと回答(どちらかと言えば含む)、男子の親は理系進路をより強く望む傾向

子供の将来の進路選択や働き方に対する考えの一つとして、専攻について「理系に進んでほしい」のか「文系に進んでほしい」のかを聞いたところ、「理系に進んでほしい(どちらかと言えば含む/以下同)」が70.0%、「文系に進んでほしい(どちらかと言えば含む/以下同)」が30.0%となった。

学校種別でみると、小学生の親の方が、中学生の親と比べて「理系に進んでほしい」の回答割合が高かった。

子供の性別でみると、子供が男子の場合に、「理系に進んでほしい」と考えている親の割合が高い。

小学生男子の親が81.9%、次いで中学生男子の親が79.0%となっており、小学生女子の親、中学生女子の親と比べて、それぞれ22ポイント程度割合が高くなっていた。

子供の進路選択や働き方に対する考え やりたい仕事か安定した仕事か

61.2%の親が安定した仕事に就いてほしいと回答(どちらかと言えば含む)、母親の約70%は子供の進路に安定を求める傾向

子供の将来の進路選択や働き方に対する考えの一つとして、職業について「不安定でも、やりたい仕事に就いてほしい」のか「安定した仕事に就いてほしい」のかを聞いたところ、「不安定でも、やりたい仕事に就いてほしい(どちらかと言えば含む/以下同)」が38.8%、「安定した仕事に就いてほしい(どちらかと言えば含む/以下同)」が61.2%となった。

回答者の性別でみると、子供に「安定した仕事に就いてほしい」と考えているのは母親の方が多い。小学生の母親で67.7%、中学生の母親で69.0%となっている。

一方、小学生、中学生の父親はともに「安定した仕事に就いてほしい」と考える者が過半数に達しているものの、「不安定でも、やりたい仕事に就いてほしい」と考えている者も半数近くに上った。

子供の将来に関して不安なこと

キャリア教育が必要だと考えている親ほど、子供の将来を不安に思う傾向

子供の将来に関して不安なこと 子供の将来に関して気になったり不安に思うことがあるかを聞いたところ、 全体計では「ある」が65.5%、「ない」が34.5%となった。

学校種別でみると、中学生の親の方が、小学生の親より子供の将来に関して不安なことが「ある」の回答割合が6.4ポイント高くなっている。

これを「現時点でのキャリア教育の必要性」との関係でみると、キャリア教育が「必要である」と回答した者ほど、子供の将来に関して不安が「ある」の回答割合が高くなっている。

具体的には、小学生の親が68.5%、中学生の親が74.8%で、同じ学校種別でキャリア教育が「必要ではない」と回答した者と比べると、それぞれ13.6ポイント、16.8ポイント高い。

また、キャリア教育は「必要ではない」と回答した親でも、過半数が子供の将来に関して不安が「ある」と回答していた。

自由回答には、AIの普及や急変する社会において、親として将来子供がどのような仕事に就いたら良いのか不安に思う回答がみられた。

自由回答の一部

  • どんな仕事が将来もあって、どんな仕事が将来なくなっていくのかが定かでないのでキャリア教育に困る。今はいろんな仕事が世の中にはあるんだということを知っておいてほしい。(47歳父親/小3女子)
  • 急変する社会情勢や外国人労働者といったボーダレスな環境で生き残っていけるかどうか。(47歳父親/小6男子)
  • AIの普及や終身雇用制ではなくなってきて、どんな仕事に就けば生き残っていけるかを模索している。親としてどのような助言が適切か気になる。(39歳母親/小4男子)

家庭で行っているキャリア教育

キャリア教育として意識して行っていることは「ない」家庭が90.1%

子供が将来より充実して働くために、現時点で子供に対するキャリア教育は「必要である」と回答した者に、キャリア教育として家庭で意識して行っていることはあるかを聞いた。

「ある」という回答は、全体計で9.9%、小学生の親で10.4%、中学生の親で9.1%だった。

子供が将来より充実して働くために夏休みに何か経験させたほうが良いと思うか

子供に夏休みを利用して何か経験させたいという理想はあるものの、実際にはできておらず、理想と現実には53.5ポイントの乖離がある

子供が将来より充実して働くために、夏休みを利用して何か体験や経験をさせたほうが良いと思うかを聞いた。

「夏休みを利用して何か体験や経験をさせたほうが良いと思う・計(どちらかと言えばを含む)」という回答は、全体計で81.8%、学校種別でみても、小学生の親で81.4%、中学生の親で82.6%と8割を超えていた。

一方、子供が将来より充実して働くために、実際に夏休みを利用して何か体験や経験をさせたことがあるかを聞いたところ、「ある」は全体計で28.3%だった。学校種別でみてもあまり傾向は変わらない。

子供が将来より充実して働くために、夏休みを利用して何か体験や経験をさせたほうが良いと考えつつも、実際に子供に体験や経験をさせた親は3割程度しかいなかった。

「身の回りの大人の働く姿にふれるような課題」への参加意向

約80%の親が夏休みに、身の回りの大人の働く姿にふれさせたいと回答

夏休みの宿題の自由研究として、「身の回りの大人の働く姿にふれるような課題があれば子供に参加させたいかを聞いたところ、「参加させたい(どちらかと言えば含む/以下同)」が77.9%、「参加させたくない(どちらかと言えば含む/以下同)が22.1%となった。

「参加させたい」を学齢別にみると、「小1-3」で78.4%、「小4-6」で78.9%、「中1-3」で76.5%となった。

調査概要

調査対象

小学校1年生から中学校3年生の子供を持つ男女

調査方法

インターネット調査

調査期間

2019年5月14日~17日

有効回答

3,600名

アイデム人と仕事研究所 主任 小杉 雅和氏コメント

調査では、子供が将来より充実して働くためのキャリア教育に関することを聞いています。6割強の親は、小学生、中学生の段階からキャリア教育の必要性を認識しており、「大学までの進学」「なってほしい職業がある」など、子供に望むものがある親ほどその傾向が強くなっていました。

しかし、キャリア教育の必要性を感じている親でも、9割の家庭でキャリア教育として意識して行っていることは「ない」と回答しており、実際に取り組めている家庭は少ないようです。

キャリア教育として有効なことでは、「いろいろな職業があることを教えること」「興味がある職業について調べさせること」などが上位に挙がっていました。子供が将来より充実して働くためには、親が職業について話をしたり、いろいろな職業にふれさせたりしながら、子供自身に将来の職業について考えさせる機会が必要ではないでしょうか。

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