リクルートが「スタディサプリ合格特訓コース」ユーザーの学習データを分析、オンラインコーチングの効果を発表

株式会社リクルートマーケティングパートナーズ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:山口 文洋)が提供するオンライン学習サービス『スタディサプリ』のオンラインコーチングサービス『スタディサプリ合格特訓コース』は、ユーザーの2019年大学合格実績から、難関私立大学と国公立大学の合格者の学習データを分析し、発表した。

『スタディサプリ合格特訓コース』学習データについて

2017年3月から開始した高校生・大学受験生向けサービス『スタディサプリ合格特訓コース』では、現役難関大学生がオンラインによるコーチングで志望大学への受験勉強をサポートしている。「志望校合格に向けた学習計画とその遂行をサポートする伴走体制」の提供により、学習の習慣化やモチベーション維持を可能にしている。

今回『スタディサプリ合格特訓コース』生徒の2019年大学合格実績を収集し、難関私立大学と国公立大学の合格者の学習データを分析し、そのうち第一志望に合格する生徒に共通する学習習慣や、オンラインコーチングの効果を発表した。(学習ログデータの母数は、MARCH・関関同立以上の私立 or 国立大合格を報告してきた生徒で退会日は2019年1月26日以降に限定)

『スタディサプリ合格特訓コース』分析結果概要

学習時間帯

第一志望合格者は、数学や理科の学習を夕方までに終わらせる傾向

『スタディサプリ』は時間や場所を選ばず受講できるため、1日の中で自分が集中しやすい受講スケジュールを組み立てることができる。

第一志望合格者の学習データによると、数学、理科は夕方までに終わらせる傾向があることが、分析からわかった。第一志望以外合格者と比較すると、朝~夕方までの時間帯において、数学で4.3ポイント、理科8.6ポイントの差がある。

頭がすっきりしている1日の早い時間帯に、論理的思考力が必要になる数学、理科などに取り組むことを習慣化しているようだ。受講時間が固定されていないオンラインならではの利便性で、自分が集中できる時間帯に合わせた教科選択をしていることがわかった。

学習意欲向上

前向きなコミュニケーションと学習量は相関関係に

『スタディサプリ合格特訓コース』では、担当の現役大学生コーチがチャット形式にて、学習方法の悩みや受験教科の不明点などに答えている。

コーチからのチャット内のメッセージを分析すると、第一志望以外合格者に比べ、第一志望合格者とのやり取りの中で多かったメッセージは「生徒を肯定するような言葉」「生徒を励ますような言葉」などの「ポジティブメッセージ」だった。(ポジティブメッセージ例:いいね、やったね、ファイト、さすが、改善、バッチリ、など)

生徒とコーチの前向きなコミュニケーションによってどのような効果があるのか、学習量との相関を調べると、ポジティブメッセージ数が多くなるほど、生徒の学習量も多くなる傾向があった。ポジティブメッセージが0~3の週に比べて11以上の週は、約1.4倍も受講講義数が増えている。コーチが生徒とのコミュニケーションで前向きな言葉を使うことで、生徒が学習に前向きに取り組むことができるようだ。

『スタディサプリ合格特訓コース』のコーチは自身の受験経験を活かし、生徒に寄り添って「ポジティブ思考」でモチベートする。また、コーチは毎週自分が「ポジティブメッセージ」をどの程度発信できているのか、他のコーチや平均と比較し確認できる仕様になっており、データを元にコミュニケーション内容を振り返ることが可能になっている。

実践問題に取組む時期

第一志望合格者は、夏休み前の7月に過去問を意識。9月~12月に問題集に取り組む傾向がある

『スタディサプリ合格特訓コース』の生徒は「過去問」や「問題集」はどのタイミングで意識しているのか、チャット内でコーチと生徒両方の発言キーワードを分析した。

すると、「過去問」キーワードは第一志望合格者のチャット内において7月で68%と一度高くなっており、夏休みを前に学習を計画的に進めていると言える。これは第一志望以外合格者と比べて13ポイントも差があった。

また、「問題集」キーワードにおいては、9月~12月の期間で、第一志望以外合格者に比べて第一志望合格者が高く意識することが多い傾向がわかった。基礎固めが終わり、問題集を持続的に取り組めているようだ。

生徒からコーチに学習内容を頻繁かつ詳細に報告し、自分で学習のPDCAを回していくことが大切なことがわかった。第一志望合格者は、夏には既に大学の過去問を意識し、秋から冬にかけては実践の問題集を意識し、本番に備える傾向があるようだ。

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ABOUTこの記事をかいた人

Natsuki Shinbo

埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界に特化した転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。