千葉大生が小学生向け出前授業「エコ教室」の教材、「お買い物診断」を開発

NPO法人千葉大学環境ISO学生委員会では、小学生向けの出前授業「エコ教室」を実施している。今回、そのエコ教室に使用する新教材「お買い物診断」を、セブン-イレブン記念財団から助成を受けて開発したことを発表した。

「エコ教室」とは

NPO法人千葉大学環境ISO学生委員会の事業の一つ。

小中学生の子どもたちを対象に、環境問題について説明し、ゲームなどを通して環境にやさしい行動ができる人材を育成する出前授業で、同委員会が2008年度より東京都・千葉県の小学校を中心に行っている。

近年は主に、環境ラベルなどを用いた環境に配慮した商品を選択できる消費者の育成を目指した授業を行っている。

児童の主体性を引き出す新教材「お買い物診断」とは

今回この「エコ教室」の中で使用するための新教材を、セブン-イレブン記念財団から助成を受けて開発した。また、この教材はベネッセコーポレーションが助言し開発が進められた。

新教材「お買い物診断」はカードゲーム形式で、カードを用いて行う「買い物シミュレーション」では、“おつかい”という設定のもと、「値段」「環境」「思いやり」それぞれに重点が置かれた商品の中から自分で商品を選ぶ。

その結果はレーダーチャートの作成によって「自分が買い物をするときに何を重視しているか」を可視化できる。

さらに、環境ラベルが描かれたカードを用い、児童が楽しみながらそれぞれのラベルの意味を理解していくことができるように工夫されている。

授業とはいえ、カードゲーム感覚で取り組むことができるため、児童の主体性を引き出し、より深い学びへとつながっていくことが期待できる。

新教材を使用した「エコ教室」実施報告

2019年3月19日(火)に、自由学園しののめ茶寮で児童10名を対象に「エコ教室」を実施した。

児童は買い物のシミュレーションを通じて、普段の買い物で、自分は何を大切にして商品を選んでいたのかということに気づき、そのなかでも、「環境にやさしい買い物」をするためには、どのようなことに気をつければよいのかということについて、楽しみながら学んだ。

環境に配慮した買い物をするための指標である「環境ラベル」は、多くの児童にとっては初めて学ぶ機会であり、興味津々といった様子で耳を傾けていた。

担当した学生の声

授業担当者・教育学部3年・落合優衣さん

教材開発の段階では、子どもたちがどのような反応を示すのかを予想するのが難しく、つくるのに苦労したが、完成した教材を用いて、実際に子どもたちに授業を届けられてよかった。授業を受けた直後だけでなく、子どもたちそれぞれのこれから先の生活に少しでも変化を与えられたなら嬉しい。

「エコ教室」事業リーダー・教育学部1年・森日香さん

買い物をするとき、値段や受け取る相手の事を考えたりするのと同様に、環境の視点を取り入れようとするきっかけをエコ教室が担っていきたい。エコ教室を様々な場所で行い、環境にやさしい買い物をする子どもたちの輪を広げていきたいと考えている。

「エコ教室」実施校募集概要

NPO法人千葉大学環境ISO学生委員会では「エコ教室」を実施する小学校、学童クラブを募集している。夏休みのサマースクールの一環としての授業等も対応可能。

場所

関東地方の小学校、学童クラブ

対象

小学校 中・高学年

時間

2コマ(90分)