ベネッセi-キャリアと富士通、大学IR支援のサービス提供をスタート

株式会社ベネッセ i-キャリア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:原野司郎)と富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也)は、大学の経営改善や学生支援、教育の質向上のために学内データを分析し、改善施策立案を行う等の「大学IR(Institutional Research)」分野において、両社で協力してサービスの開発・提供に取り組むことで合意した。

本合意に基づき、両社は大学入試や就職支援の改善に活用できる2種類の分析用の管理画面機能の提供を開始する。

ベネッセi-キャリアと富士通、協力の背景

昨今、大学においては、データに基づいて大学経営や教育の改善を行う「大学IR(Institutional Research)」への取り組みが急速に拡がっている。2018年末に中央教育審議会がまとめた答申(「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」)でも「教育の質の保証と情報公表」の重要性がうたわれている。

しかし一方で、そのベースとなるべき「学修成果の可視化」については、現状は学内の一部のデータを活用して分析を実施している大学がほとんどであり、分析結果から得られる知見は限られたものになっている。

ベネッセi-キャリアは「GPS-Academic(問題解決力を測定する学生向け検査)」「大学生基礎力レポート(学生意識調査)」「GTEC®(英語の4技能を測定する検定/Academicタイプ)」等、学修成果を可視化するアセスメントを提供しており、全国約360大学、年間約26万人の学生が受検している。

教職員には「学生の実態を客観的に把握し、学内の取り組みのPDCAを回すための材料」として、学生には「今すべきことを認識し、自らの成長に向けた行動を起こすきっかけ」として、活用されている。

また、富士通は、豊富な実績がある幅広い大学業務ソリューションを提供しており、大学におけるデータ活用基盤を構築するノウハウを有している。

2016年度からは、学内データを効率的に集約、統合、分析し、教育・経営の改革に寄与するデータ活用基盤「FUJITSU 文教ソリューション Unified-One(ユニファイドワン) 統合データベース」(以下、「Unified-One統合データベース」)を提供してきた。

今回、ベネッセ i-キャリアの年間26万人の学生に実施しているアセスメントでの結果分析の知見と、自学内のデータを収集・統合する富士通の「Unified-One統合データベース」を組み合わせることで、学修成果の可視化や、他大学との比較・評価が可能となり、大学IR活用の効果を飛躍的に向上させる。

まずは、第一弾として、入学者受入れの方針を検証する管理画面機能「AP(アドミッション・ポリシー)ダッシュボード」と、卒業認定・学位授与の方針を検証する分析ツール「DP(ディプロマ・ポリシー)ダッシュボード」を、3月19日より販売開始する。

今後ダッシュボードについてはさらなる機能追加を行い、大学の経営改善や教育の質向上に貢献していく予定。

「APダッシュボード」「DPダッシュボード」の特長

アセスメントデータと学内データを組み合わせることで、大学入試や就職支援の改善に役立てることができる2種類の管理画面機能「APダッシュボード」と「DPダッシュボード」を提供する。

入学者受入れの方針を検証する「APダッシュボード」

毎年の入試データとアセスメントデータの組み合わせにより、各大学がアドミッション・ポリシーとして求めた学生を獲得出来ているかどうかを、学部や出身校などの観点から多角的に検証できる。これにより、入学の選抜基準や、入学後の具体的な学生支援を検討可能。

卒業認定・学位授与の方針を検証する「DPダッシュボード」

学生の就職情報や成績データとアセスメントデータの組み合わせにより、各大学がディプロマ・ポリシーで示した資質や能力を学生が習得できているかを多面的に検証できる。これにより、就職支援の改善だけでなく、カリキュラム改善のための検討材料とすることが可能。


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シンボ ナツキ
埼玉県出身。2018年12月からほぼ毎日EdTech Mediaの記事を更新しています。 EdTech Mediaのほかに、教育業界専門の転職サイト「Education Career」を運営している株式会社ファンオブライフのマーケティング担当です。