株式会社テックピットは、10月12日(金)、CtoC型プログラミング学習教材のマーケットプレイス「Techpit Market(テックピット・マーケット)」をβ版にて提供開始した。
立ち上げの背景
IT市場が拡大し続けている現在では、IT人材の不足が懸念されており、プログラミング教育の需要も急拡大している。
株式会社シード・プランニングの調査によると、プログラミング教育関連市場は2016年からの10年間で約6倍となると予測されている。
そのようなプログラミング学習者の人口増加に伴い、入門者向けにプログラミングの文法を学ぶ「教科書」となるような学習サービスは増えている一方で、Twitterでの反響のように、「文法の学習をした後にいざサービスを作ろうとすると、どの手順で作り始めれば良いか分からない」といった悩みを抱えている学習者が多く、その後の文法ではなく開発の手順や設計をサポートする「参考書や問題集」となるプログラミングの学習教材がまだまだ足りないのではないか、といった考えから立ち上げに至ったようだ。
10月8日(月)に開催されたIT業界で働くエンジニアやその卵たちがみずから作った本などを展示即売するイベントである技術書典では来場者数が1万人を上回っており、エンジニア・プログラミング学習者の間では書店では出回らない、入門書以降の技術書の購入・販売には非常に関心が集まっている。
この事業は株式会社ガイアックスのスタートアップスタジオから出資を受け、立ち上げている事業だ。スタートアップスタジオでは、シェアリングエコノミーを中心とした事業領域での事業立案者への支援を行なっている。
Techpit Marketについて
Techpit Marketは、CtoC型のプログラミング学習教材のマーケットプレイス。
エンジニアは得意な技術や個人プロジェクト等で開発したサービスを「プログラミング学習者向けの教材」として販売することが出来る。一方で、プログラミング学習者はエンジニアが作った教材を元にプログラミングの学習を進めることが出来る。
現在は「Instagram風SNSサイトを作ってみよう!」、「現在地からランチ場所を選ぶFacebook Botを作ってみよう!」、「社会の窓が空いていることを匿名でメールするサイトを作ってみよう!」、「OGP画像をシェアする求人サイトを作ってみよう!」、「Trello風Todoアプリを作ってみよう!」などの講座が提供されている。
サービスURL:https://market.techpit.jp
今後の展開
β版リリースに伴い、プログラミング学習教材を販売したいエンジニアの募集・教材作成時のサポート体制を強化していく方針だ。
エンジニア向けの機能は以下を予定している。
- 教材は自身の好きなエディタでMarkdown形式での執筆が可能
- 教材執筆にあたり同社編集チームが教材の編集を完全サポート
- 教材の販売の支援をサポート