株式会社ドコモgaccoは「DSC10周年記念講座 知識ゼロから始めるデジタルサイネージ入門」を開講した。
本講座は、今後デジタルサイネージに関わる方や利用される方々に、デジタルサイネージについて知っておくべき項目を幅広く理解してもらうことを狙いとして、業界100社以上が参加するデジタルサイネージコンソーシアム(DSC)が設立10周年を記念し、最新・最先端の情報にもとづいて開講した。
この講座では、デジタルサイネージの基礎的な知識やビジネスモデルを習得すると共に、数多くの事例、デジタルサイネージの未来像にも触れることができる。
ビルの壁面の大型ディスプレイ広告、駅構内のタッチ操作可能な時刻表、ショッピングセンターの検索できるフロアガイド、電車内のドア上ディスプレイ、街頭の観光案内地図、そして建造物に投影されるプロジェクションマッピング・・・など、デジタルサイネージは、今、急速に便利に増殖中である。10年前は珍しかったサイネージ、今はあって当たり前のメディアになった。
また、2020年に向けインバウンド観光客が2,000万人を超えた今、「街のおもてなしメディア」としてのデジタルサイネージの活用は大きなトレンドになっている。
総務省からも、デジタルサイネージによる「災害情報等の一斉配信」、「個人に最適な双方向による情報提供」、「パブリックビューイング」の推進が打ち出されており、IoT技術の進化と普及により、新たなステージに入ったデジタルサイネージは、ロケーションにひも付いた全く新たなメディアとして、“おもてなし”、防災などさまざまな局面での活用が大いに期待されている。
このようなデジタルサイネージが、さらに使いやすく人の役に立ち、美しく、ホスピタリティにあふれた街を彩るようになるためには、企画~制作~設置~運用~利用まで、さまざまなフェーズで関わる多くの人々がその目的や手法を理解する必要がある。
なお、本講座の修了者には、DSC公認資格「デジタルサイネージマイスター初級」の認定証が発行される。
各週のテーマ
第1週 そもそも、デジタルサイネージって何?
新たなコミュニケーションメディアとして、街の中で確固たるポジションを得つつあるデジタルサイネージ。個々のデジタルサイネージが設置される目的、ビジネスモデルとプレイヤー、機能と仕組み、国際標準化などについて、デジタルサイネージを知らない方にもわかりやすく解説する。第1週の内容を習得すれば、街の中にあるサイネージや、第2週目以降に紹介する事例を、専門的な視点から見ることができるようになる。
- Week1-1 はじめに デジタルサイネージとは?
- Week1-2 広がるデジタルサイネージ
- Week1-3 デジタルサイネージの仕組み
- Week1-4 多言語・モバイル・Web連携
- Week1-5 世界の中のデジタルサイネージ
第2週 デジタルサイネージの活用事例
デジタルサイネージの具体的な活用事例を、主にここ数年のデジタルサイネージアワード受賞作品からピックアップして紹介映像とともに解説する。ロケーション、システム、コンテンツなど様々な観点から高く評価された事例からは、デジタルサイネージの効果的な使い方やあっと驚くような演出、先端技術などを知ることができ、これだけの事例をまとまった形で見ることができる機会はなかなかないだろう。
- Week2-1 ロケーションを生かしたサイネージ
- Week2-2 大型ディスプレイの活用事例
- Week2-3 デジタルサイネージ×○○の活用事例
- Week2-4 インタラクティブな活用事例
第3週 デジタルサイネージをビジネスで活かす
デジタルサイネージの代表的なビジネスモデルとしての「広告モデル」「自店の販促利用モデル(オウンドメディア)」を、デジタルサイネージの広告・販促業界の最前線にいる講師陣が事例を用いて説明する。デジタルサイネージビジネスにおいて気をつけるべき基本的事項は何か、成功事例が押さえているポイントは何か、など、惜しみなく公開される内容には、明日から使えるノウハウが詰まっている。
- Week3-1 広告用途におけるサイネージ活用のキーポイント
- Week3-2 広告用途におけるサイネージ活用の実施事例1
- Week3-3 広告用途におけるサイネージ活用の実施事例2
- Week3-4 様々な店舗で活用するデジタルサイネージのポイント
- Week3-5 店舗におけるデジタルサイネージの活用事例
第4週 デジタルサイネージのこれから
これからのデジタルサイネージはどのような方向に発展して行くのだろうか。デジタルサイネージの未来を見通すための一助として、講師が実際に見て回った数多くの海外での事例や、進化した最先端デジタル技術により実現されているライブエンターテイメント分野での事例などを紹介する。また、災害時におけるデジタルサイネージの利用などについても紹介される。
最後に、代表理事中村伊知哉がデジタルサイネージの未来展望について、幅広い分野の知見と共に語る。
- Week4-1 映像と音で建物内の環境を演出する
- Week4-2 遠隔地から音楽やスポーツを楽しむライブビューイング
- Week4-3 災害や火災時におけるデジタルサイネージ利用
- Week4-4 デジタルサイネージで近未来はこうなる!?