公立学校の教師・教員・先生になるためには、各自治体で行われる教員採用試験を受験し、合格する必要があります。
この記事では、福島県の「教員採用試験の特徴、倍率、受験資格、給与・待遇、おすすめの参考書、問題集、試験対策」についてまとめています。
福島県教員採用試験の特徴

福島県の教員採用試験は、以下のようなスケジュールで行われます。(参考: 平成30年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験のご案内)
日程 | 内容 |
5月 | 出願 |
7月下旬 | 第一次選考試験 |
9月上旬 | 第二次選考試験 |
福島県の教員採用第一次試験では、教科試験と教職教養の「筆記試験」と、集団面接試験の「面接試験」、一部の区分で「実技試験」を受けます。実技試験は、小学校(ピアノ弾き語り、マット運動、20m往復走)と中・高の「音楽・美術・書道・保健体育・技術・家庭科」と高校「家庭科」のみ課されます。
一次選考に合格すると、第二次選考へ進むことができます。第2次選考では、
- 模擬授業
- 小論文
- 個人面接
- 集団討論
- 適性検査 が課されます。
第二次選考に合格すると、翌年の4月より教員として採用されます。国内の大学院・教職大学院前期課程に進学する予定の方や在籍中の方は、所定の手続きを行うことにより最大 2 年間、採用候補者名簿登載が猶予されます。
ここまでは福島県の教員採用試験の一般選考についてお話しました。福島県には一般選考に加え、特定の資格等保持者が志願できる「特別選考」、「第一次選考試験免除特例」、「加点制度」、「特別支援学校との併願特例」があります。
はじめに特別選考についてです。特別選考には、教職経験者特別選考・臨時的任用教員経験者特別選考・身体障がい者特別選考があります。特別選考と一般選考では、第一次試験で課される試験内容が異なります。それぞれ受験資格があり、それを満たす方のみ志願できます。
次に第一次選考試験免除特例についてです。第一次選考試験に合格して第二次選考試験を受験し、名簿登載にならなかった年度の翌年度に限り、第一次選考試験が免除されます。
加点制度には、「英語教科における加点」と「情報免許取得に係る加点」があります。平成30年度実施の選考試験より、小学校・中学校教諭志願者が特定の免許を有している場合、第1次選考試験において加点される予定です。
最後に「特別支援学校との併願特例」についてです。特別支援学校との併願特例は、小学校又は中学校の志願者で、特別支援学校教諭普通免許状を所有または取得見込みの場合の方が対象です。申請すれば、特別支援学校を第二志望とすることができます。
福島県の教員採用試験の倍率
以下はすべて平成29年度に実施された選考結果です。
- 小学校・・・2.7倍
- 中学校・・・9.1倍
- 高等学校・・・14.9倍
- 特別支援学校・・・3.2倍
- 養護教諭・・・6.5倍
※教科ごとの倍率は、公表されていません。
福島県教員採用試験の受験資格について
高等学校の書道は、「書道」の免許状に加えて「国語」の免許状も有する必要があります。 高等学校情報は、「情報」の免許状に加えて「数学」又は「理科」の免許状も有する必要があります。それ以外の区分の一般選考では、志願区分に応じた教員免許を取得済み、あるいは取得見込みであれば大丈夫です。ただ、特別選考制度で受験する人はそれぞれに必要な要件があります。
福島県の教員の待遇(初任給)について
福島県の教員初任給は、大卒の方が203,100円です。小・中・高等学校の初任給は校種によらず、一律のようです。この他に扶養手当や住居手当、通勤手当等が支給されます。
参考資料:福島県職員の給与
福島県の教員採用試験にオススメの参考書・問題集は?
福県の教員採用試験でオススメの参考書や問題集です。一次試験では「筆記試験」「集団面接」一部の区分で「実技試験」、2次試験では「模擬授業」「小論文」「個人面接」「集団討論」「適性検査」が行われます。
それぞれの対策を行っておきたいところです。
以上、福島県の「教員採用試験の特徴、倍率、受験資格、給与・待遇、おすすめの参考書、問題集、試験対策」でした。
参考資料