2020年から小学生にプログラミングが必修化されることが決まりました。そんななかでプログラミングを学習できる通学型のスクールや、一定期間学習できるキャンプ型のサービス、オンラインで学習できるものなど、多くのサービスが登場しています。そういったスクールやキャンプなどでも、子供のプログラミング学習によく用いられるのがScratch(スクラッチ)です。今回はその、Scratch(スクラッチ)で子供がプログラミング学習をするのに役立つ本・書籍をまとめました。
Scratch(スクラッチ)ってそもそも何?
Scratch(スクラッチ)とは、MITメディアラボが開発した、子供でも簡単にプログラミング学習ができるプログラミングの開発環境のこと。Scratch(スクラッチ)はビジュアルプログラミング言語とも呼ばれ、視覚的にプログラミングを学習することができます。構文などを知らなくとも、視覚的に表現された、ブロックを積み上げたり、積み替えていくことで自然とプログラムできるようになります。上記の動画で非常にわかりやすく紹介されています。
※上記の動画ではダウンロードの方法が紹介されていますが、現在はダウンロードが不要になり、ウェブブラウザ上で利用することができます。
無料で、ウェブブラウザ上で利用ができるので、始めたいと思ったときにすぐ始めることが可能です。
Scratch(スクラッチ)で子供にプログラミング学習をしてもらうときの参考書籍・本
いきなりスクールやキャンプに通うのはちょっとという方は、自宅でまずはトライしてみてはいかがでしょうか。参考になる本・書籍も多数出版されていますので、いくつか紹介したいと思います。
いちばんはじめのプログラミング ~Scratch(スクラッチ)で、作る楽しさ、考える楽しさをそだてる Scratch2.0対応~
小学生でも学習しやすいように、漢字にはルビが振られ、楽しい雰囲気で書かれている本。6つのゲームを作りながらプログラミングの基礎となる考え方やを学べるようになっています。対象は小学校3年生以上。
小学生からはじめるわくわくプログラミング2
OtOMO代表、倉本大資氏とScratchプログラミングの第一人者、阿部和広氏によって書き下ろされているのが本書。2013年の7月に第1弾が出版されておりその続編。2とはなっているものの、この本からプログラミングをはじめる小学生に最適なつくりになっています。算数や理科などの教科と連動したプログラムを、楽しみながら作成できるようになっています。また、Scratchの開発を行うMITメディアラボのミッチェル・レズニック教授による「コーディング教育への新しいアプローチ」というエッセイも掲載されており、子供のプログラミング教育に関心のある方は、必見です。
ミッチェル・レズニック教授によるTEDのプレゼンテーション「Let`s teach kids to code」も非常に面白いです。
Scratchではじめよう!プログラミング入門
上記の2冊は小学生向けの本でしたが、こちらは中学生を対象とした本で、若干難易度が上がっています。上記の本が簡単すぎる、もしくは読み切ってより先に進みたいという小学生にもちょうどよいかもしれません。全15ステージのプログラムをクリアしながら、プログラミングの基本を学ぶことができます。本格的なシューティングゲームを作りながら、段階的にプログラミングを学習できるようになっています。
この書籍は、指導者用のガイドをサイトからダウンロードできるようにしています。本の構成や目安の所用時間、指導のポイントなどがまとめてあり、指導のさいに活用することができます。
5才からはじめる すくすくプログラミング
今度は、5歳からでも始められる初級者向けの本です。5~7歳を対象にした、無料のiPadアプリ「ScratchJr」を使って親子でプログラミング学習をするサポートを行う書籍・本です。パソコンを触ったりするのがまだ早い、難しいというお子さんをお持ちの方にはオススメできる本・書籍です。
子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由 「21世紀型スキル」で社会を生き抜く
「教育×IT」をキーワードにウェブメディア、書籍、雑誌などで多数の執筆を行っている神谷加代氏の著書。監修はICT/プログラミングスクールTENTOの共同創立者で代表の竹林 暁氏が行っている。タイトル通りのプログラミング学習のメリットや、プログラミング学習ができるサービスやサイト、スクールが数多く紹介されており、なぜプログラミング学習を子どもにさせた方がよいのか?どのように始めればよいのか、疑問が解決できるようになっている本。
子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい
過激なタイトルの本ですが、中身はプログラミングを学習することのメリットやスクールの紹介を中心とした内容となっています。上記の本と同様で子どもにプログラミング学習をしてもらうにあたってよいガイドとなる本です。
まずは、気負わず始めてみることから

以上、Scratch(スクラッチ)の解説やその学習をする際の参考になる本や書籍を紹介しました。無理やり子どもに学習させるわけにもいかないと思いますので、まずは気楽に触ってみてもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。それからのめり込むようであれば、子どもは主体的に学んでいくようになるのではないでしょうか。
一人ではなかなか学習が続かない、自分の指導力が不安だという方は、現在多くのプログラミング学習スクールや、プログラミング学習のキャンプなどが存在していますので、そういったサービスの力を借りてみてもよいのではないでしょうか。