CA Tech Kids、プログラミングを用いた小学校理科のカリキュラムを開発

小学生向けプログラミング教育事業を行う株式会社CA Tech Kidsは、小学校6年生理科の授業におけるプログラミングを用いた学習活動のカリキュラムを開発し、愛知県刈谷市にて公開研究授業を実施した。

カリキュラム開発の背景

2020年の新学習指導要領の実施に伴い、全ての小学校においてプログラミング教育が必須となることが予定されている。

プログラミング教育のために新たに教科・科目を設けるのではなく、算数や理科などの教科の授業の中にプログラミングを取り入れるという方向性が示されているものの、事例の少なさや指導する教員の知識経験不足といった課題も多く、現場教員への負担の増加などが懸念されている。

小学校理科の授業におけるプログラミングの効果的な活用・学習に関する共同研究の開始

このような状況を踏まえ、CA Tech Kidsでは、2017年6月より、小金井市立前原小学校、株式会社アーテック、および小金井市と地域連携協定を結んでいる東京学芸大学実践研究支援センター加藤直樹研究室の三者と連携し、小学校の理科の授業におけるプログラミングの効果的な活用・学習に関する共同研究を開始した 。

教科学習とプログラミングの融合についての有効な実践事例の創出・ノウハウ蓄積、および共有を目的としている。2017年10月には小金井市立前原小学校において、小学校6年生理科「電気の性質とその利用」の単元における実践を行い、理科の授業におけるプログラミング教育のあり方について検討を重ねてきた。

同単元は次期学習指導要領において、プログラミング学習活動を行うべき教科・単元として例示されている。

愛知県刈谷市立双葉小学校での「理科×プログラミング」授業の実施

CA Tech Kidsでは、小金井市立前原小学校で行った授業を改良し、プログラミング経験があまりない教員や、機材・設備等が必ずしも充実していない小学校においても実施可能な、より汎用的な授業モデルを検討・普及することを目的として、2017年12月6日に愛知県刈谷市立双葉小学校にて再度研究授業を実施した。

愛知県刈谷市立双葉小学校「理科×プログラミング 」授業の様子

本研究授業は、CA Tech Kidsと愛知教育大学磯部征尊研究室が主体となり、愛知県刈谷市立双葉小学校で実施したもの。理科の授業における「電気の性質とその利用」の単元において、45分×2コマを使い、CA Tech Kidsスタッフのサポートのもと、同校教諭が授業を実施した。

本研究授業では、従来の理科の教科書に基づく学習に加え、プログラミングで電気の流れを制御する実験活動を実施した。ITを利活用することで、より豊かな暮らしを自分たちが創りだせるという意識と意欲を育むことを狙いとしている。

本研究授業は、「電気の性質について復習しよう」、「身の回りにある電気の性質を利用した道具を探してみよう」、「電気をプログラミングで制御してみよう」の3段階で構成されている。

児童が授業後に記入したアンケートでは、「電気がプログラミングでコントロールされているとは思わなかった」、「コンピュータやプログラミングで世の中が便利になっていると思った」などの感想が得られた。

CA Tech Kidsでは、本研究の成果をもとに、全国の小学校で同様の授業が実施できるよう、教員向け研修の開発・提供を開始することを計画している。今後も小学校におけるプログラミング教育の普及発展のための取り組みを続ける方針を掲げている。