TEAP(ティープ)とは”Test of English for Academic Purposes”の略語です。for Academic Purposesとあるように大学での学習や研究の際に必要とされる、英語運用力の正確な測定を目的に作られた新しいテストです。
「英検」や「IELTS」と同様に公益財団法人日本英語検定協会によって運営されています。大学入試を想定して開発されているため、対象は主に大学受験を控えた高校3年生です。
目次
TEAP(ティープ)はどのような目的で運営されているのか?

様々な大学がTEAPを入試に活用しています。代表例としてはTEAPを共同開発した上智大学を始め、早稲田大学の学部の一部の一般入試など多数の大学が入学試験に活用しています。
採用大学一覧(全63大学、2016,12,12日段階)
- 北海学園大学
- 上智大学
- 立教大学
- 中央大学
- 青山学院大学
- 獨協大学
- 神田外国語大学
- 東京理科大学
- 武蔵野大学
- 筑波大学
- 明治大学
- 早稲田大学
- 学習院大学
- 明治学院大学
- 関東学院大学
- 聖路加国際大学
- 東洋大学
- 法政大学
- 駒澤大学
- 東京女子大学
- 武蔵大学
- 専修大学
- 日本体育大学
- 千葉工業大学
- 東京音楽大学
- 芝浦工業大学
- 中京大学
- 南山大学
- 愛知大学
- 名城大学
- 金沢星稜大学
- 金沢星稜大学
- 藤田保健衛生大学
- 金沢大学
- 名古屋工業大学
- 名古屋外国語大学
- 名古屋学院大学
- 愛知学院大学
- 常葉大学
- 静岡文化芸術大学
- 神戸海星女子学院大学
- 関西学院大学
- 近畿大学
- 立命館大学
- 関西国際大学
- 同志社女子大学
- 龍谷大学
- 京都産業大学
- 桃山学院大学
- 甲南大学
- 京都外国語大学
- 摂南大学
- 京都文教大学 関西大学
- 広島大学
- エリザベト音楽大学
- 広島修道大学
- 高知大学
- 福岡大学
- 立命館アジア太平洋大学
- 西南学院大学
- 九州工業大学
- 鹿児島大学
引用:TEAP公式サイトTEAP採用大学ページ
上記のように多くの大学が入学試験にTEAPを導入しており、今後もこういった4技能を測定できる外部試験の導入は進んでいくと予想されています。
これまでの各大学による入学試験では、受験者の視点から見ると「合格」「不合格」といった情報のみが伝えられ、自分にどれくらい大学で必要とされる英語力があるのかわかりませんでした。
また入試問題はそれぞれの大学や学部で独自に作成されているため、問題内容や質、選別方法にばらつきがありました。これらの課題を解決するために、TEAPは運営されています。
具体的にどんな試験なのか?

TEAPでは「読む」「聞く」「書く」「話す」の英語の4技能を測定します。
- Reading test : マークシートによる択一選択方式(時間:70分)
- Listening test: マークシートによる択一選択方式(時間:約50分)
- Writing test : 解答用紙への記入(時間:70分)
- Speaking test : 1対1の面接方式(時間:約10分)
もう一つのTEAPであるTEAP CBTは受験者がコンピューターを使用して受験します。より実践的な英語運用能力を総合的に測定するために、技能を組み合わせた総合型問題も複数出題されます。
- Reading test : コンピュータによる択一選択方式(時間:80分)
- Listening test: コンピュータによる択一選択方式(時間:40分)
- Writing test : コンピュータの解答エリアへのタイピング(時間:50分)
- Speaking test : Facilitatorとのオンライン面接方式(時間:30分)
TEAP(ティープ)の試験の特徴は?
TEAPおよびTEAP CBTは大学の「合否」を判断するテストではありません。そのため受験者は、現在の英語力の「スコア」および「バンド」でフィードバックを受けることができ、自身の英語学習の参考にすることが可能です。
Score スコア
4技能のスコアは運や問題の難易度によって左右されることの無いよう、項目反応理論に基づいて標準化されたものが表示されます。
Band バンド
4技能とも、語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格であるCEFRによる6段階のバンドのうち、A2~B2までの力を測定し、バンド表示で結果が知らされます。受験者の英語力が、世界的に利用されているレベル表示でどの程度に位置するのかを知る目安となります。

TEAP公式サイトTEAPの特徴とメリットより
TEAP Can-doリスト
スコアとバンドに加え、テストスコアと連動した「TEAP Can-do statements」が受験者全員に提供されます。これは大学レベルのアカデミックな場面での英語運用に特化したリストで、リストとテストスコアを参照することで現在の英語力で具体的にどのようなことができる「可能性が高い」かの目安がわかります。
年複数回実施
一度で合否が決まる従来の入試と異なり、TEAPは年に3回、TEAP CBTは年1回(2017年度は、複数回実施予定)受験できます。何度かチャンスがあることで心理的なプレッシャーや突然の体調不良などに左右されず、より実力を計りやすくなる効果が期待されます。
TEAP(ティープ)の出題範囲は?
大学教育で遭遇する語彙・英語で講義を受ける、英語で発表を行うなどの場面・分野を想定した設定、内容となっており、アカデミックな英語 ― English for Academic Purposes ―に特化されています。日本英語検定協会は目安として、英検準2級〜準1級程度の難易度と公表しています。
他の試験との違いは?
受験者の現在の英語力が「スコア」と「バンド」でフィードバックされることでしょう。さらに大学側にとってもスコアとバンドの両方を自由に利用できるため、入試や学力測定の際には非常に便利です。
TEAP(ティープ)の対策ができるサービスは?
TEAP(ティープ)試験対策が出来るオンライン英会話のサービスを紹介します。
オンライン英会話サービスの中でも「ベストティーチャー」は4技能試験対策スクールとうたっており、オンライン英会話で話すだけでなくライティングの対策も行えるという特徴があります。
無料体験では、TEAPの全問題形式の中から1レッスン受講が可能で自分に合っているか試してから、有料でのサービスを使うか確認することができます。はじめてTEAPを受験するという方や、スピーキング、ライティング対策に不安があるという方には利用してほしいサービスです。
詳細は以下のガイダンス動画で説明されています。
TEAP(ティープ)の対策ができる参考書・教材は?
新しい英語の試験であるTEAP(ティープ)ですが、対策のできる参考書や問題集、教材は多数出版されています。近年特に大学入試に活用している大学が増えているため、大学入試のために勉強している学生が増えています。