メイツ、「週 5×5 時間」正社員講師採用開始 。ICT活用で人手不足・長時間労働の教育現場「働き方改革」へ

都内でタブレット学習塾を運営する株式会社メイツは、2017 年 10 月 2 日(月)より、週5日×5時間勤務の正社員講師の採用を開始する。勤務時間は週 5 日、1 日当たり 5 時間(月~金曜日 16:30~21:30)とし、主に指導の勤務を行う正社員講師を募集する。

「週 5×5 時間」正社員講師採用の背景

教育現場の人手不足・長時間労働

文部科学省は『教員勤務実態調査(平成 28 年度)の集計(速報値)について』(2017 年 4 月)において、教員の勤務時間を発表した。公立学校教員の勤務時間は週 38 時間 45 分と定められている。だが、過労死ラインに相当する週 60 時間以上の勤務をした教諭は、中学校で 57.6%、小学校で 33.5%も存在する。また、教員だけでなく学習塾なども含む教育業界全体においても、求人難により 1 人当たりの講師にかかる負担が大きくなっており、勤務時間も長くなっているという現状がある。

教育業界・世の中が抱える様々な問題を ICT で解決する

上記の労働問題を解決する方法として、メイツ代表の遠藤氏は「ICT を教育に導入していくことで、現在教育業界が抱えている問題を解決できる」と提言する。政府は 2020 年度までに、小中学生に「1 人 1 台のタブレット」実現を目標として掲げている。そのため、教育の現場ではより一層タブレットの使われる場面が多くなり、今後タブレットが教科書代わりになるとも予想される。メイツは積極的に ICT を活用していくことで、教育業界が抱える様々な問題を解決できると考え、現在教育現場で使用するためのアプリ・システム開発に取り組んでいる。

ICT 導入で講師の 7 時間勤務・残業なしが実現

メイツでは独自に開発した「学習塾管理システム reco」を導入した学習塾を運営している。「学習塾管理システム reco」は生徒管理・講師の事務作業効率化のためのシステム。

具体的な特徴として、

  • 生徒の通塾日などのスケジュール管理ができる
  • 紙で記入を行うと 15 分程度かかる指導報告を、アルバイト講師の方でも 1~2 分で質の良いものを書くことができる
  • 担当講師を変更した際に、アプリを見れば生徒の過去のテスト結果や、指導履歴がひと目で分かるようになる

などが挙げられる。

指導の手間削減、質の向上、保護者満足度のアップを目的としたもの。これによりメイツの運営塾では、指導を効率化して講師の事務作業が軽減した結果、7 時間勤務での残業なしが実現された。

勤務時間の問題で、アルバイト講師採用しかできなかった人を正社員講師へ

メイツが採用面接を行っている中で、非常勤職員・子供がいる女性はアルバイト講師として応募をする人が多い。理由として多いのは、勤務時間の問題である。

  • 非常勤職員は年契約で“週 20 時間”といった決められた時間の指導を担っているから
  • 子供がいるため、残業が多い教育業界では働きたくても働けないから

上記のような勤務時間の問題によりアルバイト講師を希望する人に向けて、より様々な働き方を提案すべく「週 5 日×5 時間」正社員講師の採用を決定した。

「週 5×5 時間」正社員講師採用の目的

様々な人が働きやすい職場環境を目指す

今までアルバイト講師としてしか採用ができなかった人に向けて、「週 5 日×5 時間」正社員講師勤務などを提案し、その人のライフスタイルに合った様々な働き方を提案していく。そうすることで、メイツでは、働く講師 1 人 1 人に「より働きやすい職場環境」の提供を目指していくつもりだという。

ICT を用いた指導が講師を 1 人でも多く増やしていく

現状、ICT を活用している教育現場は多くはない。しかし、3 年後の 2020 年度までに政府は小中学生に「1 人 1 台のタブレット」を実現することを目標に掲げている。今から ICT を活用した教育を行うことができる人材を増やしていかなければ、小中学生にタブレットを1人1台用意したところで、それを活用できない状況が生まれてしまう。そのような状況が生まれないよう 1 人でも多く ICT を活用した教育を行える人材を育成していくことを目指している。

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教育系の研究科の大学院生です。専門は国語教育の授業開発で、魯迅の「故郷」の授業開発を研究しております。出身は北海道で、大学は京都、現在は関東に住んでいます。読書や美術館巡りが好きです。