教師のライティング(英作文)指導を助けるAcademic Merit社のプラットフォームとは

2020年にはセンター試験がなくなり、新しい大学入試制度が始まろうとしています。

特に、英語の試験では今のリーディングとリスニング重視の試験に加えて、ライティング、スピーキングを含めた4技能の英語能力を測る試験に変更する方針が打ち出されています。

どのような試験・方法で英語能力を測るのかと注目されていますが、4技能重視の試験に移行するにあたり課題の一つが、どのように採点を行うかということです。

マークシートのように正解・不正解を明確に判断できるものではないため、採点者間での採点基準をどのように合わせるか、スケジュールを遅延させることなく正確に精度高く採点を行うということが新たな課題になります。

アメリカには、ライティング(英作文)の採点に関する課題を解決し得るAcademic Meritが提供するサービス「Fine Tune」があります。アメリカで創業された、Academic Meritはライティング(英作文)の分野で、教育手法と評価基準を標準化し、全米統一の学力基準として採用が進むCommon Core State Standardsの導入校や教育関係機関から高い評価を得ている企業です。日本のEduLabが出資を行っている企業でもあります。

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Academic MeritのCEO Steve Shapiro氏

Academic MeritのCEO Steve Shapiro氏が、日本市場の視察で来日していましたのでインタビューを行いました。

Academicmerit(アカデミックメリット)とは

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Academic Meritは教師のライティング(英作文)ライティングの指導方法を助けるサービスを展開しています。

学校の先生を想定ユーザーとし、ライティング(英作文)の採点基準を揃えたり、実際に採点の練習をしてフィードバックをもらえるサービスです。評価項目(クライテリア)毎に採点基準が用意されており、自分が行った評価と、正しいとされる評価との乖離を比較することができ、どういった評価項目(クライテリア)の採点がブレやすいのか、苦手なのかがわかります。

練習問題を繰り返していくと自然に習熟度が上がり、採点にブレがなくなる仕組みです。

またAcademic Meritでは、生徒がライティング(英作文)学習することができるプラットフォーム「Assessment21」も兼ね備えており、学校の先生が進捗の管理など行える管理者機能も豊富です。生徒全員に又は特定の生徒のみに課題を出すことができ、課題毎の平均点や、生徒毎の進捗、苦手としている分野を把握することもできます。

Academic Meritを利用することで学校の先生はライティング(英作文)の採点方法だけでなく指導方法も身につけることができ、生徒にライティング(英作文)の課題を出し、管理を行うこともできます。

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ーーAcademic Meritを作った背景は?

もともと、Academic Meritの創業者が高校の英語教師でした。生徒のライティング(英作文)の指導において、先生観の評価項目(クライテリア)や採点基準がバラバラでどうにかならないのかという問題を感じていました。またライティング(英作文)の採点をする前に、よいライティングの基準もないと感じていました。

このようなライティング(英作文)における課題解決をするために、Academic Meritを設立しました。現在はアメリカを中心にサービスを提供していますが、今後他の国や地域にも広げていきたいと考えています。

ーー来日の目的は?

日本展開のためのローカライゼーションがどこまで必要かを検討するために来日しました。いくつかの教育現場や学校を回らせていただき、どういったプロダクトの改善が必要かを検討しています。

ーー以前に発表されているようにEduLabからの出資を受けています。EduLabから出資を受けた理由は?

先ほどもお話をしたように、今後はアメリカ以外の国に出て行きたいと考えています。ただ単独で乗り込んでもうまくいきません。そこで単に投資をしてくれるだけでなく、よくプロダクトを理解してくれて、その地域の教育機関の方々に提供するために最適なパートナーを探していました。

EduLabは、長年の英語試験の採点における実績や、日本の教育機関へのネットワークを豊富に有しており、まさに最適なパートナーだと感じました。単に投資されるというのではなく一緒にビジネスを広げていくパートナーとして認識しています。日本の入試も大きく変わろうとしていますし、ライティング試験も導入されていくと聞いています。

学校現場での指導のためのライティングツールはないと思いますので、その問題解決が出来ればと考えています。

グローバルに展開、投資を行う日本のEdTech企業、EduLabとは

2016.09.09

4技能を重視する試験に変わっていくにあたってどんな試験が導入されるのか(TOEFLか英検かTEAPか)も注目されています。派手ではありませんが、新しい試験や制度を実際に運用するための技術やサービスも今後チャンスがあり、導入が進みそうです。

ABOUTこの記事をかいた人

EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。