Lang-8、総額2億円の資金調達を実施。グローバルで展開する英語・言語学習のQ&Aサービス「HiNative」の成長を加速

語学学習サービス「HiNative」を運営する株式会社Lang-8は、京都大学イノベーションキャピタル、East Ventures、ディー・エヌ・エー、千葉功太郎氏、Justin Waldron氏(元 Zyngaの共同創業者)をはじめとした個人投資家数人を引受先とした第三者割当増資を実施し、総額2億円の資金を調達した。

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株式会社Lang-8が提供しているのは、「Lang-8」(語学学習向けSNS)、「HiNative」(言語学習のQAサービス)、「HiNative Trek」(IT・スタートアップに関連する英語を1日1つの課題を解いて、学習していくサービス)。中でも「HiNative」を成長の核にすえている。

HiNativeは2014年11月にリリースし、順調にユーザー数を伸ばしていたが、伸びが一気に加速したのは、YouTuber(ユーチューバー)を起用したマーケティングが成功し、海外のユーザー数が増加した2016年に入ってからだった。2016年1月時点の6万人だった登録ユーザーは、9月末には4倍の26万人まで拡大した。年内には更にその倍の、50万人というユーザー数も視野に入っている。

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Hi NativeのWebのユーザー数

HiNativeに集まった質問は9月末時点で96万件、回答数は340万件にものぼる。対応言語数は120言語で、それらの言語の使われるほぼ全ての国からアクセスされているという。

国内に偏った利用ではなく、既にグローバルで利用されるサービスになっている。質問や回答はWebで公開されているため、SEO対策にもなり質問や回答が増えるに連れ、自然流入も増加するという良いスパイラルに入っているという。

株式会社Lang-8代表取締役の喜洋洋氏に、ユーザー数増加に繋がった施策や、親近調達後の取組についてインタビューを行った。

ーーYouTuber(ユーチューバー)を活用したマーケティングによって、海外のユーザー数増に繋がったと伺いました。どのような施策を行ったのでしょうか?

それぞれの地域に有名なYouTuber(ユーチューバー)がいます。直接アプローチをして、HiNativeの紹介動画でプロモーションしてくれるように依頼を行いました。学習言語毎やエリアにそれぞれ人気のYouTuber(ユーチューバー)がいるので、そういった方々にレビューを依頼してプロモーションを行っていました。

※以下は、YouTuberによるプロモーション動画の例


ーー今後サービスで注力していくポイントはどのあたりでしょうか

Q&Aサービスでは、質問に対してどれだけ回答が返ってくるか、それも早いタイミングで返ってくるかが重要です。その向上がユーザーの満足度、リテンションにつながります。質問と回答の量、スピードを高めるには一定以上の同時接続数(ユーザー)が必要です。そのためのプロモーションを積極的に海外で行っていきたいと考えています。韓国、中国、台湾、ロシアなどを中心に、海外のユーザーを獲得出来るプロモーションに投資を行う予定です。

ーーマネタイズはどのように行っていく予定でしょうか?

キャッシュポイントは2つあります。

一つはHiNativeのプレミアムプラン。基本的な機能は無料会員で利用出来ますが、通常月額1,200円(日本国内)で、質問を優先表示できたり、他人の音声回答を再生出来るといったプレミアム機能を利用出来ます。

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HiNativeの無料会員、プレミアム会員の機能比較

もう一つはHiNative Trekです。IT・Web業界に特化した英語の学習サービスで月額9,800円(日本国内)で提供しています。現在は、日本国内向けに提供しているサービスですが、各国のコンテンツを追加し海外展開を行って行こうと考えています。

HiNative Trekは、利用していただいている方の満足度が非常に高いです。予約などが不要で自分のペースで学習出来ることなどが、評判が良いですね。価格に関しても、英会話スクールなどと比較すると費用も割安と評価頂いています。

Lang-8、IT業界のビジネスパーソンをターゲットにした英語学習サービス「HiNative Trek」をリリース

2016.02.19

この2つのキャッシュポイントを用意しており、HiNativeのユーザー数が増加すれば、有料会員も増やして行けると想定しています。無料会員から有料会員への転換率も高めていきたいと考えていますが、当面はユーザー数を増やし、同時接続数を高め、ユーザーが満足してくれるサービスにすることを優先します。ユーザー数が拡大でき、プラットフォームとしての規模が一定になったタイミングで転換率を高めていくことに取り組みます。

英語関連サービスは、集客の難易度が高くプロモーション費用がかさんでしまうことが多いため、HiNativeで自然とユーザーを集められれば強いサービスに育てることが出来ると考えています。

ーー調達した資金は、そのための開発とマーケティングに使っていくということでしょうか?

はい。スマートフォンアプリのエンジニアやウェブエンジニアを採用する予定です。ビジネスサイドでCOO的に動いていただける方も採用予定です。現在は、5人のチームですが、10人程度の規模にはしたいと考えています。ただ、オフィスの移転などはせず、極力サービス開発とマーケティングに注力したいと考えています。

ーー今後の目標は?

HiNativeの登録ユーザー数を2017年末に250万人、2018年末に1000万人にすることを目指しています。HiNativeは、国内で成功したサービスを海外に持っていくというわけではなく、既にグローバルで利用されているサービスなので、現在出来ていることを拡大することに注力します。日本発でグローバルで大きく飛躍するサービスに成長させたいと考えています。

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EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。