EdTechで、企業研修にもイノベーションを。動画とクラウドで接客力を劇的に向上!ナレッジシェアアプリ「TANREN」とは

2016年5月27日、スタートアップ・ベンチャー企業の登竜門であるInfinity Ventures Summit 2016 Spring Miyazaki 「Launch Pad」が開催された。
その「Launch Pad」でプレゼンを行い、最終審査に残った14社のうち4位に入賞したのが、ナレッジシェアアプリ「TANREN」を提供するTANREN株式会社だ。

「TANREN」とはどんなサービスで、何故生まれたのか?、また今後の展開について、TANREN株式会社代表取締役CEOの佐藤氏にインタビューを行った。

企業研修にもEdTechの波!?ナレッジシェアアプリ「TANREN」で接客業に革命を

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TANREN株式会社 代表取締役CEO 佐藤 勝彦

ーー「TANREN」は、どんなサービスか教えて下さい
「TANREN」はクラウド型のナレッジシェアアプリです。
専用のアプリを用いて接客をしている動画を共有出来るサービスです。接客やトークの好事例やマニュアルを共有出来るようになっています。動画を見て、接客の技術を磨けるので、早く戦力にすることができます。
また、マネージャーや研修担当がつど、講義などを行わなくてすみますので、研修時間を削減出来、マネージャーや管理職の方はアップされた動画を見て簡単に評価をすることも出来るようになっているサービスです。
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ーー「TANREN」がうまれたきっかけはなんでしょうか?
前職での経験が元になっています。
前職では、携帯ショップの販売スタッフ向けの研修講師をしていました。全国の店舗を行脚して、接客力・販売力を高めるための研修を提供していました。
ただ研修を行うと、一時的にノウハウが浸透するので業績は上がるのですが、継続的に成果を出し続けることは非常に難しかったんです。毎度毎度、研修をしていかなければならないというのは、時間的にも費用的にも非現実的ですし、どうにかできないかと考えていました。
そんな課題意識を持っている時に、接客シーンの動画をクラウド上にアップできて、シェアできればいいのではないかという発想がうまれました。それが「TANREN」がうまれたきっかけです。
ーー従来よりも、「TANREN」を利用すると接客力が向上出来るというのはなぜでしょうか?
一つは反転学習の仕組みです。従来だと集合研修でインプットしてから実際の店舗やOJTで学習するという流れになりますが、「TANREN」を利用すれば見本の動画を見ながら練習していくことが出来ますし、自分の接客シーンを見ながら練習ができます。よりアウトプットを中心とした練習でき、結果に繋がりやすくなります。
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二つ目は得意・不得意を可視化出来ることです。動画に対して「笑顔」「クロージング」「あいさつ」などの評価項目を設定することができ、評価やフィードバックをもらうことができます。それによって得意・不得意な部分が視覚的に把握出来るので、改善にもつながりやすく結果につながりやすいです。
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また、ランキング形式で練習量や評価の平均点を競う仕組みもあり、スタッフ同士の横のつながりを築けるような仕組みも用意しています。こういった仕組みが、個人のモチベーションをアップすることにもつながりますし、店舗毎で競争する意識が働くといったことにもつながり、結果に結びつきやすくなっています。
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ーー今までに、どういった導入事例がありますか?
前職での経験があるので、まずは携帯電話業界に導入が進みました。現在は、様々な業種の企業様に導入頂いています。例えばでいうとライザップ様です。ライザップ様は、比較的高単価な商材を提供していらっしゃいますので、接客の重要度が非常に高いです。
ライザップ様のような、高単価な商材を扱っており、店舗展開・全国展開されている企業様には、「TANREN」は非常に相性がよいように思います。
他には、ちょっと変わったところでいうと高級焼肉店の美味しそうに見えるお肉の焼き方といったナレッジのシェアにも活用いただいています。
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ーー肉の焼き方というのは面白いですね。確かに練習すればよくなる接客シーンというのは業種によらず多いと感じます。営業や接客の向上には数をこなすことが重要ですし、それにも向いていますね。 
そうなんです。長い研修を受ければ良いものではなく、短くてよいので鍛錬(練習)を何回もすることが最も効果的です。数が質を作りますので、一定レベルに到達するには鍛錬を繰り返すしかありません。
営業スキルをロールプレイングの手法を通じて、トレーニングしている企業様には非常に相性がよいと思います。
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ーーそういったスキルは属人的になりやすく、指導も難しいですよね
はい。実際にロープレを見られるのが最も納得感があるかと思いますが、実際の現場でそういう機会はなかなかありません。
基本となるトークスクリプトや型を他の人の動画を参考にしながら練習していくことが重要です。訓練によって、スーパーセールスマンになれるかどうかは分かりませんが、一定基準を超えるようには確実になれると考えています。
「TANREN」の仕組みで全体の底上げが図れれば、組織としての力は格段に向上しますし、業績にも直結します。
ーー指導を受ける側によい仕組みだということはわかったのですが、マネジメント層の方からはどんな評判でしょうか
マネジメントにおいても非常に有用と評価いただいています。
多店舗展開されているような企業様の場合、物理的にも遠く、各店舗や各スタッフ様の状況はよく分からないものです。
ただ「TANREN」を使えば、どのスタッフ様がどの程度熱心に営業の練習をしているのか、どういう評価を受けているのかが可視化できます。個人だけでなく、店舗毎の集計も出きますので、鍛錬に熱心な店舗やそうでない店舗というのがよくわかります。

そういったデータと売り上げや顧客アンケートなどを付き合わせることで、より精度の高いマネジメントが可能になると評価頂いています。

実際の接客シーンだけでなく、少し変わったところでは、朝会の様子やトイレの清掃状況をTANREN上でシェアして、現場の雰囲気を確認しているような企業様もあります。
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ーー数字やデータだけではわからないものをシェアするという使われ方もあるんですね

業績のよくない現場では、雰囲気から沈んでいたり、清掃などの細かい部分が乱れていることもあります。そういったことも現場にいないマネジメント層が把握出来る仕組みとしては非常によいのだろうと考えています。
接客以外の場面でもマネジメントツールとしてご活用頂いていますね。
ーー「TANREN」がターゲットとしているのはどんな市場でしょうか?
企業向け研修サービスや、eラーニングの市場をターゲットと考えています。調査結果によってもこの市場は伸びています。ただ従来の企業研修やeラーニングのサービスというのは、一斉の講義や動画の配信など、インプット主体でアウトプットの機会は多くありません。
私が営業の現場出身ということもあり、そういった研修で果たしてどれだけ売り上げがあがるのか?業績が伸びるのか?一時的でなく継続的な向上につながるのかということを常に考えています。インプットによって、マニュアルを完璧に覚えた、様々な知識を得た、という研修で売れるようになるわけではないんです。特に接客や営業現場では、地道な鍛錬(練習)を積んでこそスキルが向上し、業績も上向きます。逆に言えば、そういった地道な努力を行えれば、高い確率で業績に結びつくんです。
ロボットや人工知能では出来ないコミュニケーションや接客が、今後はさらに求められていくと思いますし、それが永遠のテーマになっていくとも思います。それをサポートできるサービスとして「TANREN」を位置付けています。
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ーー今後やりたいこと、事業展開の予定などを教えて下さい
まずは、TANRENの仕組みをもっと多くの企業様に利用いただきたい。モバイルショップ、ブライダル業界、自動車ディーラー、人材 の営業など多くの業界で取り入れていただく可能性があると考えています。
その先では、TANRENのお客様に対して教育事業者がコンテンツを販売出来るようにしたいと考えています。業種や課題が明確なので、コンテンツも提供しやすいのではないかと考えています。

「TANREN」の利用シーンは以下動画より

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EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。