シリコンバレーにおける教育トレンド:イノベーター育成のための学校の新設

アメリカ・シリコンバレーは、アップル、グーグルを生み出したイノベーションの源泉といわれる街です。イノベーションを生み出すための仕組みがシステム化され、新しいアイディアを生み出し実行まで移すエコシステムが存在している、世界でも珍しい特殊な土地柄ともいえます。まさにアメリカならではの失敗を恐れないチャレンジ精神が、そこにあります。

シリコンバレーにおける教育分野の動向

silliconvalley

教育においても、政府、起業家、NPO、教育関係者が一体になり、新しい教育のかたちを既存の常識にとらわれず、模索するチャレンジが繰り広げられています。

特に最近は、未来のイノベーターを育成するための革新的な学校が新設される動きが目立ってきています。
5月4日にアナウンスされた、インターネット巨大企業Facebookが元アメリカ教育副長官のJim Shelton氏を採用し、Facebook内の慈善教育支援 Chan Zuckerberg Initiative (http://chanzuckerberg.com/) の統括へ抜擢したというニュースが話題になりました。

NY Times の記事:Zuckerberg and Chan Hire Education Leader to Run Philanthropic Effort


Mark zuckerbergと妻のPrichilla は彼らの資産の99%を慈善事業へ投資すると発表していて、(推定 450億ドル、約5兆円)

  1. あらゆる背景の人の可能性を引き出すこと
  2. 教育格差を埋める

ことを目的にテクノロジーを活用した教育支援イニシアティブを展開しています。

このイニシアティブでは、これまでにFacebookの豊富な資金の一部を経済的に恵まれない地域の学校に寄付したり、Summit Public Schoolというチャータースクール内でFacebookのソフトウェアの技術提供しPersonalized Learning System(個別最適化学習システム)の開発支援、導入まで全面的にバックアップをしています。(Summit Public Schoolについての記事はこちら

今回Facebookが元アメリカ教育副長官を抜擢したことで、教育支援イニシアティブを拡大していく動きが期待されます。その他にも、イノベーター育成を目的とした革新的な学校がシリコンバレーでは数多く新設されています。

既存の大人数型の授業のスタイルから、少人数、個別化された学習スタイルへと変化する動きが目立ちます。

innovation-school

このような革新的な学校では、Edtechで学習の質を上げる(特に、Personalized learningの効果を上げること、生徒がIT ツールを使いこなしアウトプットを効果的に行う)事例が繰り広げられています。学校の先生も意欲的に新しい試みを受け入れ教育現場に導入していく点が、特に大きいのかもしれません。

※本記事はアメリカ シリコンバレー在住で、大手グローバル企業のスタートアップ、新規事業である教育テクノロジー (Edtech) 事業の現地特派員としてフリーランスで活動中の橋本智恵によって寄稿されています。今後もシリコンバレーにおけるEdTechのトレンドや、イベントの様子など、現地に駐在しているからこそ発信できる情報をレポートする予定です。

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アメリカ シリコンバレー(サンフランシスコ)在住。大手グローバル企業のスタートアップ、新規事業である教育テクノロジー (Edtech) 事業の現地特派員としてフリーランスで活動中。Edtech / STEM教育関連Event、業界Networking、先進教育現場や学校へ直接訪問し情報収集を行う。 シリコンバレー教育情報を発信したブログ更新中