旺文社、『英検2級予想問題ドリル 新試験対応版』を刊行、同時にベストティーチャー、オンライン英会話にて同書を使用した「英検®2級対策コース」のサービスを開始

株式会社旺文社は、「英検」2級の2016年度第1回検定から導入される新試験に対応した『英検2級予想問題ドリル 新試験対応版(旺文社英検書)』を、4月26日に刊行した。同時に、株式会社ベストティーチャーは、同社が開発・運営するオンライン英会話「ベストティーチャー」にて、株式会社旺文社のライセンス許諾により、同書を用いた新コース「英検®2級対策コース」のサービスを開始した。

このコースでは、旺文社の英検対策シリーズ『英検2級予想問題ドリル 新試験対応版』に掲載されているWriting問題と、『10日でできる!英検2級二次試験・面接 完全予想問題』に掲載されている面接問題を元に、「ベストティーチャー」上でWritingレッスンとSkypeによるSpeakingレッスンを24時間いつでも受講することができる。

「英検」2級において新たに導入されるWriting問題対策や、独学では難しい面接練習を、出版社とオンライン英会話が提携することで可能にした。

今回は旺文社のデジタル事業部七田氏、桐野氏とベストティーチャー代表取締役社長の宮地氏にインタビューを行った。

本とオンラインの組み合わせで、よりよい学習体験を提供する

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株式会社旺文社七田氏(写真左)、桐野氏(写真中央)、ベストティーチャー宮地氏(写真右)

ーー今回の提携の内容について教えてください

七田氏:2016年度第1回検定から導入される「英検」2級の新試験に対応した、『英検2級予想問題ドリル 新試験対応版 』を発売しました。その発売に合わせて、弊社のライセンス許諾により、「ベストティーチャー」にて、同書と『10日でできる!英検2級二次試験・面接 完全予想問題』を用いた新コース「英検®2級対策コース」を開講します。書籍の中のWriting問題と、面接問題を元に、「ベストティーチャー」上でWritingレッスンとSkypeによるSpeakingレッスンが受講でき、新試験の対策が出来るようにしたものです。

ーー提携の背景について教えてください
七田氏:2016年度第1回検定から「英検」2級の試験内容が変わります。

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Copyright © 2016 Obunsha Co., Ltd. All rights reserved http://www.obunsha.co.jp/pr/new_eiken/images/dl/henkouten.pdf

今まではリーディング、リスニングとスピーキングの試験でしたが、そこに英作文が加わりました。試験時間も長くなり、今まで以上に試験対策の必要性が高まっています。書籍では基本的に試験内容全体の確認、インプットはできるけれども、英作文などのアウトプットに対してフィードバックを行うことは難しいと思います。そこで読者の方により良い学習体験をしてもらうということを考え、書籍の内容でWritingの練習ができてフィードバックをもらえるコースを「ベストティーチャー」でやろうということになりました。

宮地氏:すでに「ベストティーチャー」内では、「英検」の1級、準1級対策コースにおける提携は行っており、旺文社様の出している対策本を使ってアウトプットの対策はできるようになっています。2級の試験においてもアウトプットに対応した試験に変わるので、試験対策が出来るサービスを提供しようということで新しく予想問題ドリルが出るタイミングで、コースを提供することにしました。

ーー本の出版と同時にオンラインのサービスリリースというのは珍しいと聞きます。可能になったのはなぜですか?

桐野氏:コンテンツ提供というビジネスモデルが社内でも定着してきたということが理由として挙げられるかと思います。もちろん、良い書籍を出版し続けることは大切ですが、それだけではなく、学習者にとってより良い学習環境を提供できるのであれば、新しいものも取り入れていこうという流れになっているように思います。

ーー早稲田大学が入試で利用できる「英検」のスコアを発表しました。大学入試改革に向けて、外部試験が注目されています。今後も「英検」の存在感は変わらないとお考えですか?

※早稲田大学文化構想学部・文学部は入試での英語外部試験活用の基準スコアを公開した。CSE2.0による基準点2200は「英検」2級でも取得可能(詳細以下リンク)

http://www.waseda.jp/flas/cms/assets/uploads/2016/03/3c30050905291621c4dab1732f61adde.pdf

七田氏:はい。個人的には「英検」の存在感は変わらないと考えています。現状では、推薦入試やAO入試において大学に最も採用されている外部試験は「英検」です(下図参照)。「英検」は学習指導要領に基づいており、試験対策をする高校生の負担が少なくて済むのがメリットだと思います。今後の大学入試においても外部試験として採用されていくのではないかと考えています。

宮地氏:高校生からすれば、「英検」を受験して大学入試に活用できるのであればそれが良いのではないでしょうか。他の外部試験は、ビジネス向けだったり難易度が高くなってしまったりして、負荷が高いと考えられます。

「英検」であれば高校の学習ともリンクしますし、アウトプットに対応した試験に変わっているので、「英検」対策を行うことが総合的な英語スキルを伸ばすことにつながります。また、準1級の取得がマストだとかなりハードルも高いかと思うのですが、早稲田大学が発表した基準スコアでは、「英検」2級を良い結果で通れば、十分基準スコアに到達することができます。これは高校生にとっては重要ですし、対策も行いやすいのではないかと思います。

推薦・AO入試における英語の外部試験採用率

©2016 旺文社 教育情報センター   推薦・AO入試における英語の外部試験採用率

 

ーー「英検」2級の受験者層は主に高校生です。本との親和性は高いと思いますが、オンライン英会話でアウトプットの対策を行うハードルは高いのではないでしょうか。

宮地氏:確かにそうですね。アウトプットを鍛えるという意味でのソリューションとしては適切だと思うのですが、いかに高校生に利用してもらうかというチャネルの部分では課題があると考えています。今後は、学校向けに利用を広げる方法なども考えていかなければいけません。

七田氏:学校現場のお話を伺っていると、学校で英検二次試験対策を行うことはなかなか大変そうだという印象を受けます。現状では受験者に対して先生やALTの方が、時間のない中、個別で面接対策をされています。さらにWriting問題の添削指導が加わり、かつ「英検」などの外部試験が今まで以上に入試に採用され、受験者数が増えた場合、先生方はより大変になることが予想されます。学校にオンライン英会話の導入が進んでいるような動きもありますし、徐々に変わっていくのではないでしょうか。

ーー提携先にベストティーチャーを選択されたのはなぜでしょうか?

桐野氏:以前から「英検」対策のコースで提携しているという実績がありますし、「ベストティーチャー」はSpeakingだけではなくWritingレッスンにも対応しているという点で、社内でも注目が高まっていたからです。

宮地氏:ありがとうございます。Writing対策とSpeaking対策を両方やっているのは弊社だけで、すでに特許も取得済みなので、今後は業界外の方にも使っていただけるサービスにしていきます。

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ーー旺文社のデジタル事業部は他の企業とも積極的に提携を行っていらっしゃいます。今後も新たな取り組みを積極的に行っていくのでしょうか?

七田氏:様々な企業様に対し、コンテンツ提供を行うことで面白いサービスを作り、教育業界を盛り上げていきたいと考えています。面白いことができそうだと思えば、弊社から企業様に声をかけさせて頂くこともありますし、反対にご提案を頂いた場合は、積極的にお話をうかがうようにしています。

企画の進め方は様々で、企業様から具体的な案を持ち込んで頂くこともあれば、弊社と一緒に企画を練っていくこともあります。今後もこういった新しい取り組みは積極的に行っていきたいですね。

ベストティーチャーの英検対策コースは以下URLから

http://www.best-teacher-inc.com/eiken

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EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。