オックスフォード大学出版局、滋賀県大津市の「ICTを活用した外国語教育ティーチングメソッド研究開発業務」受託業者に選定

6月24日、オックスフォード大学出版局は、滋賀県大津市が実施する「ICTを活用した外国語教育ティーチングメソッド研究開発業務」の受託業者に選定されました.。2017年まで、大津市内の市立小学校37校に指導案・教材・教員研修を提供予定です。

 

オックスフォード大学出版局の実績ある事業案に高い評価

滋賀県大津市は、国際理解教育推進事業の一環として、2014年度より英語教育強化のための事業を拡充し、外国語指導助手(ALT)の増員やICT(情報通信技術)を利用した英語指導の探究、小学校低学年からの早期外国語活動の推進などに取り組んでいます。同年10月には「ICTを活用した外国語教育ティーチングメソッド開発業務」受託業者の選定を開始し、書類審査と9週間にわたるパイロット授業、効果測定、研修プログラムを経て、オックスフォード大学出版局の事業案を採用しました。事業期間は2017年度までの約3年間、総予算は1億6,161万1,200円です。

オックスフォード大学出版局の事業案は、児童の英語力を向上させるだけでなく、コミュニケーション能力やコラボレーション能力、創造力、批判的思考力といった小学校学習指導要領にも記載のある「生きる力」を総合的に育むことを目的としたシラバス、カリキュラム、レッスンプランで構成されています。また、小学校の教員一人ひとりが、統一されたメソッドに則り自信をもって英語の指導にあたれるよう、指導力養成のための研修プログラムも盛り込んでいます。2015年2学期より同市内のモデル校5校において指導案、教材、教員研修の提供を開始し、効果や課題を検証しながら開発を進め、2016年度より2年間、同市内の市立小学校全37校にてプログラムを全面提供していく予定です。また、2018年度以降の継続受託に向けた協議も進めています。

オックスフォード大学出版局は、書籍の出版だけでなく、自治体や学校単位での取り組みに対応した教育の在り方について教育委員会や先生方とともに検証し、個々の現場に即した施策の提案を行っています。今後も引き続き、教材開発で培った多様な教授法のノウハウと、日本国内の教育業界における50年以上にわたる事業経験に基づいて、活気ある教育現場の創造と、グローバルに活躍する人材育成のサポートを展開していく予定です。

 

事業案の特長

定評ある教材や独自の指導スタイルと教員サポートを展開しています。世界各地の教育現場で活用されている児童英語教材や、イギリスの小学校で国語の教科書として親しまれているテキストを採用し、児童や教師が日常的に自然な英語に触れられる環境づくりをめざしています。

 

主な使用教材

「Let’s Go」シリーズ

日本や台湾で教授経験を持つ著者らにより、英語を母国語としない児童向けの教材として開発された同シリーズは、1992年の初版発行以来、時代のニーズを反映して版を重ね、現在までに160にも上る国々で累計約2,300万部の販売実績があります。タイやベトナム、エジプト、サウジアラビアでは政府の認定教科書として採用されています。

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Oxford Reading Tree (オックスフォード・リーディング・ツリー)

イギリスの約80%以上の小学校で採用されている「国語」の教科書で、ネイティブの子どもたちが使う自然な英語でつづられたユーモアに満ちた物語集です。10段階にレベル分けされており、能力に応じた段階的な学習が可能です。日本国内でも多くの読者に親しまれており、大阪市では2013年に改定した「市教育振興基本計画」案を基に指定された公立小学校19校において、同年9月より3~6学年の授業で使用が開始されました。

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Classic Tales (クラシック・テール)

「おおきなかぶ」や「ジャックと豆の木」など、よく知られる昔話やおとぎ話をあざやかなイラストととともに収録した物語シリーズです。平易な語彙や文法を用い、児童でも理解しやすいよう編纂されています。

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指導スタイル

電子黒板やICT環境を活用したカリキュラムを盛り込み、児童の注意を引くプレゼンテーションツールや物語の読み上げ機能を駆使した多元的なアプローチにより、児童のやる気と能力を最大限に引き出せるよう工夫をこらしています。また「勉強している」という意識ではなく、英語に自然に慣れ親しむことができるよう、児童の興味を引き付けるアクティビティやゲームを随所に採り入れ、身近な題材を通して力をつけていけるよう構成しています。

習熟度は、「自分の名前を言う」「友だちに一緒に遊ぼうと誘う」など、到達目標を明確に示したCan-doリストで確認します。また、児童が自身のコミュニケーションの姿勢について自己評価を行う「振り返りカード」は、教員が授業の効果を把握するのに役立つだけでなく、児童が自ら考える力を育むきっかけともなります。高学年では、話す力や聞き取る力も測定し、学習成果を丁寧に確認します。

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教員サポート

一貫した授業の流れと教授法を用い、わかりやすく設計した授業計画は小学校の教員が無理なく指導できるよう配慮した内容となっています。教員には導入前の研修を提供するほか、担当者が学校訪問を行って現場の様子を確認しながら年度初め、夏休み、冬休みに状況に応じた研修会を提供していく予定です。課題解決のサポートを継続的に行うことで教員が1人でも自信をもって指導できるようサポートするのも、この事業案の大きな特長となっています。

オックスフォード大学出版局株式会社 http://www.oupjapan.co.jp

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