慶應義塾大学、英国のMOOCs配信事業体FutureLearnに日本初参加

慶應義塾大学は、英国の MOOCs配信事業体 FutureLearn と配信協定を締結し、正式に参加機関となったことを発表しました。日本 からの FutureLearn への参加は、慶應義塾大学が初めてです。慶應義塾大学は、英国をはじめヨーロッパ各国の数多くの大学と協定を結び、盛んな学術交流を行っています。また、英国発祥のラグビーを日本に初めて紹介するなど、スポーツや文化面においても深いつながりがあります。

 

FutureLearn には貴重な資料を豊富に有する大英博物館や大英図書館も参加しています。慶應義塾大学はアジアで唯一グーテンベルク 42 行聖書を所蔵し、インキュナブラ(初期活字本)や 和漢書の研究や保管などにおいて高い評価を受けており、これらの機関と連携したコンテンツを制作し配信できること、ヨーロッパ諸大学との研究協力関係をさらに強化できることなどにより、 数ある MOOCs 事業体の中から FutureLearn を協定先として選定しました。今後、世界レベルの研究・教育を通じた「知」の資産をもとに、日本ならではのコンテンツを含む様々な分野の MOOCs コンテンツを開発し、FutureLearn を通じて 2016 年より順次、全世界に向けて配信していく予定としています。

 

FutureLearn は、英国の通信教育で実績のある Open University が、23 のトップ大学およびブリティッシュ・カウンシル、大英博物館、大英図書館と連携して 2013 年に配信を開始したオ ンライン教育配信事業体です。現在の参加機関は慶應義塾大学を含めて 69 機関で、登録者数は 約 190 万人です。人文科学から自然科学まで多彩なコースが用意されており、その多くが英語により無料で提供されます。コースの期間は概ね 6~10 週間です。

FutureLearn の特徴は受講者間のディスカッションや課題提出を重視したソーシャルラーニ ングを強力に支援している点にあり、学習者同士が互いの進捗状況や経験を共有することもできます。

FutureLearn 公式サイト https://www.futurelearn.com/

 

FutureLearn 公式サイト内の慶應義塾大学紹介ページ

Free_online_courses_from_Keio_University

https://www.futurelearn.com/partners/keio-university

2016年6月より順次、英語による学習者を対象とした MOOCs コンテンツを FutureLearnから配信します(申込みは 2016年3月以降に開始予定)。現在、下記の 2 つのコンテンツを製作。講義は全て無料で提供され、修了後にはFutureLearn から有料で修了証書の発行を受けることが可能です。

  • 「最初期(8世紀)から明治時代までの日本の書物の歴史」 コーディネーター:佐々木孝浩(斯道文庫教授)
  • 「現代日本のサブカルチャーとその研究方法」 コーディネーター:大串尚代(文学部教授)

大川恵子(デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター副所長/大学院メディアデザイン 研究科教授)のコメント

「慶應義塾大学では、20 年以上継続的に様々なプラットフォームを通して大学の授業をインターネット上で共有することにより、オープンな学びの場の構築に貢献してきました。今回の FutureLearn での講義配信は、慶應の持つ「知」をよりグローバルに発信することだ けでなく、ソーシャルラーニングを支援する MOOC 型学習コンテンツ開発とその活用経験を 蓄積し、大学教育が今後提供していくべき新しい柔軟な学びのスタイル実現への大きなステッ プにもなると確信しています。」

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EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。