オンラインスペイン語サービスのスパニッシモ、大学へのサービス提供を開始し、次のステップへ

オンラインで英会話を提供しているサービスは、参入も激化しており、徐々に一般的な認知度も高まっており、これからもマーケットは拡大していくだろうと言われています。そんな中2年前から、英会話ではなく、オンラインでスペイン語会話を提供しているSPANISIMO(スパニッシモ)というサービスがあります。

SPANISIMO(スパニッシモ)は4月より、日本のスペイン語業界初となるオンラインでのマンツーマン授業を京都大学と拓殖大学に提供を開始し、Webサイトのリニューアルも行い、新たな一歩を踏み出しました。

今回は、そのSPANISIMO代表の有村氏に今迄のサービス運営やこれからのSPANISIMOについてお話を伺いました。

スペイン語オンライン会話サービス「SPANISIMO(スパニッシモ)」

スペイン語オンライン会話スパニッシモ

Q:サービスを提供し始めてから、約2年が経過していますが、現在のスパニッシモの体制について教えてください。

サービスリリース当初は、グアテマラの先生7名ほどの規模で開始していましたが、現在は50名程度まで拡大をしています。フルタイムの先生も30名程おり、スパニッシモによって生計が立てられるようになっています。グアテマラの雇用を生む、という一つの目標は少しずつですが形になってきました。インターン生も日本人2名、ベルギー人1名で少しずつ運営側も賑やかになってきました。10月からはさらにインターン生が増える予定で、嬉しいです。

Q:今後、どのようにサービスを拡大しようと考えていますか?

一般のユーザー様へのサービス提供の強化と法人のお客様への提供を考えています。より企業や学校への導入を推進し、継続的に利用頂ける状態にしていきたいです。

Q:既にBtoBの導入が進んでいる事例などはあるのでしょうか?

今年の4月より京都大学と拓殖大学にて、オンラインのスペイン語コースとして導入が始まりました。京都大学は既に前期の実施が終了し、後期も継続して行っていきます。拓殖大学も後期より実質的に運用開始となりますので非常に楽しみです。

内容は、それぞれの学校で使用しているテキストと連動する形でカリキュラムを作成、昨年テスト運用を行ったのちに正式に導入頂くことが決まりました。単位認定課目になったことは、これまでのサービスの方向性について支持して頂けたと受け止めていて、嬉しいです。

他にも試験導入段階や、導入の検討をして頂いている大学がいくつかあり、より多くの事例を作って徐々に広げていきたいと考えています。また、企業への導入も推進しており、スペイン語圏でビジネスをしている商社などで、導入に向けて動いています。

Q:導入の決め手となるものは何だったのでしょうか?

どこの大学でも、新しい言語を学ぶ際には当てはまると思うのですが、一つは習った言語を「話す」場が少ないという問題をマンツーマン授業で補える点。もう一つは私達が事業を展開している中南米でのスペイン語を日本の学生に触れてもらうことができるという点の二点が決め手でした。

というのも、スペイン語は「スペインにおけるスペイン語」と「中南米におけるスペイン語」の二種類に大別出来ます。しかし、現在の日本で行われているスペイン語の教育は、ほとんどが「スペインにおけるスペイン語」が主流で、「中南米におけるスペイン語」は、中々日本では学ぶことが出来ないのが現状です。一方で、中南米は人口は増え、経済も今後成長が見込まれ、中南米のスペイン語を学習する重要度は増しています。

そこで、スパニッシモのサービスでは、学習の中で中南米のスペイン語や文化を理解するようなエッセンスを教材に盛り込んでいます。サービスを通じて、学生のスペイン語の運用能力の向上と、中南米の異文化理解に貢献したいと考えています。

Q:特定非営利活動法人という形態を選んだ理由を教えてください。

BtoBでサービスを広げていくにあたって、当初は任意団体として運営をしていましたが、信頼を勝ち取る意味でも法人格をとる必要性を感じていました。NPOにした理由は、他の企業やサービスとのコラボレーションのしやすさと、サービスへの共感の得やすさでした。

Q:現在のユーザーにはどんな方が多いのでしょうか?

女性のユーザーが多く、中でも最も多いのが20代後半−40代の女性です。学習の動機は趣味が7割くらいで、実用的な用途のために学習をされている方は3割くらいのイメージです。無料体験を経て有料会員になって頂いたあとは比較的長く続けて頂ける会員様が多いです。

利用頂くにあたって初回のレッスンが極めて重要で、いかに楽しんでもらうかや、先生との共感の接点をいかに生んで、また次のレッスンを受けたいと思って頂くかがサービス上非常に重要だと感じています。継続して頂いている理由も先生にあることが多いため、先生の採用には一番力を入れています。グアテマラの先生は、非常に優しく穏やかで、人の成長を見られることに喜びを感じる人が多く、先生という職業に向く人が多いのではないかと感じています。

Q:スパニッシモを通じて提供したいことは何でしょうか

私達は「知的フェアトレード」と呼んでいるのですが、無形のサービスで授業を提供する側、享受する側双方の自己実現に貢献したいです。コーヒーやカカオ豆などの「目に見える商品」でのフェアトレードはよくありますが、これをスペイン語、という無形のものを通じて行いたいなと。

グアテマラ側には、より多くの雇用を生み出して、先生達の生活を安定させたいです。観光業に依存している産業構造による不安定な雇用状況を変えていければと思ってます。またこれまでは講師の実績などによってキャリアを積んでいけるような構造ではなかったので、キャリアステップなども確立していきます。その道10年の先生と、新人の先生の価値が一緒だとは思わないので、その価値に見合った対価をきちんと渡せるような環境を作りたいです。

「一生スペイン語の講師として働きたいねん!」という先生がのびのび仕事をしていける職場にしていきたいです。選考を経て選出した結果なのですが弊社の講師の8割が女性で、非常に優秀だと思います。途上国では女性の活躍は制限されているのですが、この点においても貢献できれば嬉しいです。

併せて非常に大切なのが、スパニッシモが一人でも多くの方々のスペイン語の運用能力向上の役に立つことです。先日、国家資格である通訳案内士にスパニッシモを始めて1年4ヶ月で合格をしたというお礼のメールを頂戴しました。めちゃくちゃ嬉しかったですね。また中南米の商社で働かれている方からも「現地の部下とのコミュニケーションを円滑にできるようになっていることを感じており、感謝しています」とのご連絡を頂きました。このような実績を着実に積み重ねていき、「オンラインでスペイン語学ぶならスパニッシモいいよ!」と言ってもらえるようサービスをもっともっと磨いていきます。

▼SPANISIMO(スパニッシモ)イメージ動画

spanisimo opening video from kyohei yoshikawa on Vimeo.

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EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。