日本初開催!Startup Weekend Education Tokyo 開催レポート


8月22-24日、日本で初の開催となるEducationに特化した、初のStartup Weekend Education Tokyoが開催されました。StartUp Weekendは、週末54時間で起業を目指すためのイベントで、アイディアをカタチにするための方法論を学び、スタートアップをリアルに経験することができるプログラムです。

Startup_Weekend_Education

上記のようなスケジュールで、週末だけでチーム作りから、実際のプロダクト作りまで行うイベントになっています。主に、最終日に行われたプレゼンの様子をレポートしたいと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

Startup Weekend Education Tokyo当日の様子

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA7チームに分かれたあとは、ディスカッションや実際にプロダクトを作成、顧客へのヒアリングなどを行います。ホワイトボードにプロダクトの構想や最終プレゼンに向けてのイメージもどんどん書かれていました。それぞれのチームの熱気や本気度が伝わってくる空間で盛り上がっていました。

Startup Weekend Education Tokyo最終プレゼン

約三日間の準備をもとに、最終日に行われた最終プレゼンの様子をお伝えします。

  1. チーム世界一周
  2. CODOLAB
  3. smartlife
  4. Hackub
  5. Checklist 4 children
  6. homestay weekend
  7. まちいく

上記の7チームがプレゼンを行い、審査はデジタルハリウッド大学大学院 教授 佐藤 昌宏氏、Quipper CEOの渡辺 雅之氏、株式会社ベネッセホールディングス インキュベーションセンター EdTech Lab部長の森安 康雄氏によって行われました。

チーム世界一周 『ペローバル』

OLYMPUS DIGITAL CAMERAトップにプレゼンを行ったのはチーム世界一周。プレゼンを行ったのはペローバルという「自宅で簡単に料理の世界一周を提供する」というサービス。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA料理キットやストーリーブックなどが定期的に届き、世界中の料理を実際に作って食べて経験することが出来、その経験を通じて世界への興味関心を広げる教育効果を狙うサービスのプレゼンが行われました。

 

CODOLAB 「小学生向け起業家育成プログラム」

OLYMPUS DIGITAL CAMERACODOLABが課題としたのは日本の起業水準の低さ、それに対する解決策として小学生のためのアントレプレナー教育プログラム「CODOLAB」をプレゼンしました。6泊7日の合宿を通じて、起業家精神を育むプログラムです。プレゼン時点で複数大学と提携が決まっているなど、本気度の高いプレゼンとなっていました。デジタルハリウッドの佐藤教授から「今の小学生は色んなもので忙しい。起業家教育を受けてもらう必然性をどう設計するのか?」という質問が出ていました。

 

smartlife 「金融経済教育のメディアプラットフォーム」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERAsmartlifeが課題としたのはマネー教育、それに対する解決策としてiOSでの教材アプリを提供するというプレゼンでした。教員が抱える生徒たちに金融経済教育をしたいという想いをサポートし、中学生へのマネー教育を行うサービスです。

審査員からは先ほど同様、「他にやらなければいけないことが多くあるなかで、これをやってもらえる必然性は?」「SBIやマネックスなどの金融サービス提供社が参入した場合の優位性は?」といった質問が出ました。

 

Hackub 中高生向けプログラミング教育サービス『Hackub』

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERAHackubが課題としたのは、中高生がプログラミングを学ぶ環境がないこと、それに対する解決策として、招待制匿名クローズドSNSをプレゼンしました。発想は参加者でもある高校生プログラマーから生まれました。なかなか周囲にプログラミングに興味があったり、教えてもらえる環境がない中高生を救うためにSNSを提供するサービス。

審査員からは、「なぜ国内向けのサービス?グローバルを目指さないのか?既にプログラミングが出来る高校生は国内ではなく海外を志向すべきで、最初からグローバルを狙ったサービスにすべきでは?」という参加者の視野を広げる質問が出ていました。

 

Checklist 4 children『親子のためのチェックリストアプリ』

OLYMPUS DIGITAL CAMERAChecklist 4 childrenがプレゼンしたのは、毎日勉強を確実に終わらせたい親子向けに、チェックリストアプリを提供して、親子のイライラを解消する「Checklist 4 children」というサービス。宿題をきちんとやることが学力の基礎を作ると言われているが、実際にはなかなかそう上手くいっていない親子を対象にサービスを提供する。

審査員からは、課題設定やコンセプトに関して好評でしたが、「実際に導入してもらうための、入り方が難しいのでは?」「乗り換えが起こったり、マネタイズが難しいプロダクトでは?」といった質問が出ていました。

 

Homestay weekend 「週末のホームステイマッチングサイト」

OLYMPUS DIGITAL CAMERAHomestay Weekendが課題としたのは異世代間地域との交流が少ないこと、それに対する解決策としてHomestay weekendという週末のホームステイのマッチングサイトをプレゼンしました。

子供たちが24H以上、異文化での生活・人との交流を経験し、週末だけで第二の故郷のような大切な場所をつくることができるサービスです。

HomeStayWeekend審査員がターゲットどんぴしゃりということもあり、非常に好評で、Web上での広げ方など、プロモーション(PR)が重要、小さく始めることが重要といったフィードバックが出ていました。

サイトURL:http://www.homestayweekend.com/

 

まちいく 「元先生と親をつなぎ、地域で子どもを育てる」サービス

OLYMPUS DIGITAL CAMERAまちいくは、「まちのみんなで子育てしよう」をコンセプトに、元先生と親をつなぐサービス。今後大幅に増加する教員の退職者の質の高い教育を受けられるようにすることを狙っている。地域に存在するが活用されていない資産を活用するという視点からアイデアが生まれたサービス。

審査員からは、「元先生に学ばせたいというニーズは本当にあるのだろうか?」 「地域活性がメインなのか?教育がメインなのか?」という質問が出ていました。

 

審査結果&講評

OLYMPUS DIGITAL CAMERA審査の結果、Homestay Weekendが優勝しました。サービスそのもののアイデアということもありますが、このプログラムを通じてのプロセスなども評価され優勝にいたったのことです。

一方で、Quipperの渡辺氏からは、最初のアイデアはそのまま上手くいくことはほぼないので、小さく始めて学習しながらサービスを作っていくことが重要であることを参加者へのメッセージとしていました。

個人的に最終プレゼンや審査員の方の質問を聞いていて感じたのは、

  • 最初の課題設定が極めて重要
  • どうやってソリューションを届けるのか?(選んでもらうのか)

ということ。

解決しなくてはならず、かつそれが共感性の高いものを、課題として設定することが非常に重要だなと改めて感じました。あると嬉しいレベルでは難しく、ないと困るといったレベルでの課題をいかに発見し設定するか。問題の解決アプローチは色々な方法がありますが、その前提がずれているとどんなに解決策が素晴らしくてもよいサービスになりえないなということに気づかされました。本当に解決すべきことは何なのか?を突き詰めて考える必要があります。

また、佐藤教授の質問で良く出ていた「色々な選択肢がある中で、そのサービスを選んでもらえる理由は?」といったことも事前に考えておくべき重要なポイントだなと感じました。いかによいソリューションでもそれをいかに選んでもらうか、見つけてもらうか、その設計がないと、サービスは広がっていきません。正しいかどうかは分かりませんが、サービスを広げていくため(選んでもらうため)の仮説もシャープにしておく必要があります。

参加されているチームのアイデアや、審査員のフィードバックを聞いていると、多くの刺激をもらえますので、興味の有る方は次回以降是非参加されてはいかがでしょうか。今後もStartup Weekendでは教育の領域に重点的に取り組んでいく予定といったことも発表されていましたので、イベントやワークショップの告知、イベントレポートも都度行っていきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。