【レポート】EdTechNight! 第3夜 ~グローバルにおける教育×インターネットのトレンド~【中編】

教育現場や学習の現状を紐解き、教育×インターネットの未来を切り開くイベント『EdTech Night!』の第3夜が5月に開催されましたイベントの様子をレポートします。

edtechnight

※前編はこちらから

【レポート】EdTechNight! 第3夜 ~グローバルにおける教育×インターネットのトレンド~【中編】

株式会社SMATOOS 代表取締役CEO Alan Moonsoo Kim 氏

【Point】

  • はじめからグローバル展開を想定してコンテンツ開発を行っている
  • モバイルイノベーションがキーになる
  • 韓国のEdtechプレーヤーは、「グローバル、ゲーミフィケーション、子供向け」 がトレンド

1.SMATOOSのグローバルのチャレンジ

【背景】

  • アジアの人は非常にスマートなのに、英語のスピーキングランキングが100番以下、非常に低い。
  • 経済レベルやスポーツは世界トップレベルなのに、これはおかしいのではないか。これを解決したいと考えている。この問題を解決するのが自分たちのミッション。
  • BeNativeをリリースするために2年間ネイティブのインタビューをしてきた。
  • あらゆる層(高校生や大学生から教授、スポーツ選手、ビジネスパーソンなど様々)の方にあってきて、シリコンバレーやNYの映像を集めてきた。
  • 300人近いビデオをすべて解析し、もっとも使われる表現をコンテンツにしていった。
  • 喋る内容をリクエストしたわけではなく、本当に日常的に使われている表現で学べる。
  • これらを時間と場所を選ばずに学んでもらえるようにサービスをローンチしてきた。

【コンテンツ】

  • 素材の映像は短く区切って、1min-2min程度。
  • 元の素材がネイティブのものなので、字幕をかえるだけで世界展開できる。
  • 解説も入っている。韓国、日本語、中国、グローバル版として、字幕が英語のものも作っている。
  • B2Bコンテンツの提供もやろうと開発をしている。

2.韓国のEdtechマーケット

【概要】

  • これまでのEdtech分野は、Web-learning-Test-Based-TeacherBasedをベースにしており、成功していた企業で、売上が20-30億ドルの企業もあった。
  • これまでは、MOOCに近いようなもので、先生を撮影をして、Webで学んで、テストで成果をはかるのが一連の流れであった。
  • しかし、最近トレンドが変わった。20億ドルの企業価値があったところは、今は企業価値が4億ドルしかない。
  • これは、モバイルの普及と相関している。モバイルに乗り遅れたことだけが要因とは言わないが、モバイルイノベーションがキーになる。これにいかに対応できるかが重要なのは間違いない。

【大きなトレンド】

  • グローバライゼーション

もともと韓国のプライベートスクールで運営していた創始者が、デジタル分野で展開したKnowReは、韓国で開発をしているが、アメリカでのみリリースしている。 SoftBankからの投資。賞もとったりしている成功例の一つ。

  • ゲーミフィケーション

Catch It English は、えいぽんたんに近いアプリ。NEXONの小さなチームで開発したもの。Naverのプラットフォームに出し、好調な滑り出し。Naverとともに日本や中国にも進出計画中。

  • 子ども向けマーケット。

Samsun Publishing(家電のサムスンとは全く関係ない)が有名。iPhone教育ランキングで香港、インドネシア、台湾、韓国、フィリピン、中国でTop3に入る。中国では年間2000万人の赤ちゃんが生まれている大きな市場がある。タブレットをよく扱っている30代のユーザが赤ちゃんを生んでいる。その赤ちゃんはデジタル・ネイティブであるから、その市場を狙ったプレーヤーが韓国には多い。唯一日本では、SmartEducationがいるので苦戦している。

Quipper Ltd. 日本オフィス代表 横井 明文 氏

【Point】

  • アジアの先生が宿題/課題管理稼動を圧倒的に減らすプラットフォーム展開
  • KFSはコンテンツと強い流通基盤。
  • コンテンツとしてはアダプティブ、流通基盤としては、広げてくれる先生作りを推進

1.Quipper

  • Teacher Solutionを提供している。Quipperのミッションは、Distributiors of Wisdom。
  • 主なサービスは、下記の統合プラットフォーム。つくる(権限分けができる)、学ぶ(ソーシャル、ゲーミフィケーション、コミュニケーションなどをAPIを組合せてターゲットにあったものにできる)、見守る
  • UGCの学習マーケットプレイスアプリは全世界で800万DL。2億回の回答数。だが、続かないという課題感がある。
  • その他GAKUMO:KDDIとの共同事業や企業向けのQuipperTrainingを展開中

2.Asiaでの取組事例の紹介

【フィリピンで大好評】

  • アジアの先生は1クラス50人とか、90人を見なければいけない。そこを効率化して、本当に時間を使いたいところを大切にしよう、というのが基本。
  • 宿題/課題管理を圧倒的に減らすソリューション。
  • 宿題はQuipperがプリセットしているものを提出することもできるし、学生とのコミュニケーションもできる。
  • デバイスはマルチデバイス対応(レスポンシブ)で作っている。
  • マニラの放課後の様子など、非常に活気のある様子が伝わるだろう。
  • フィリピンの学校は、Quipperが訪問するとすごく歓迎してくれる。
  • Quipperは、画面がぬるぬる動いたり、正解の時のエフェクト、たまったコインで壁紙やアバターを変えられるようなシンプルなゲーミフィケーションだが、これがめちゃくちゃ喜ばれる。
  • すごくファンになり、自費でQuipperのTシャツを作り、クラスの生徒にもTシャツを着させているような先生までいる。このクラスだけ妙にQuipper LOVEな空間になっている。
  • いまは、こういった先生のファンづくり(アンバサダー)に注力している。

【展開】

  • 展開から4,5ヶ月のサービスではあるが、一気に面をとるために少し背伸びをしながら、10カ国で展開している。
  • ケソン市の小中高でQuipper Schoolの採用が決定。これはQuipperが営業をしていたわけではなく、現地の先生からのボトムアップ。
  • School7,500校、Class15,000人 WeeklyActiverLearnnerを100万人以上にするのを目標に頑張っている。

3.Education ServiceのKFS

エクセレントサービスと強いディストリビューション基盤
【エクセレントサービス】

  • Quipperは、ベネッセと共同で大規模実験の実施インフラを担った。
  • いろいろ結果は出てきているが、ゲーム・ソーシャルなどは大前提。ここに効果があることはわかっている。
  • 良質なコンテンツであることも大前提。
  • 続けられる学習サービスとは何なのかを考える必要がある。
  • 本人のモチベーションに依存しないサービス設計が重要だろう。先生・親などからの監視、友達・仲間など集団への見栄、何かと交換できる即物的な理系なども有効なインセンティブである。
  • セルフドライブ出来る人は必ずしもEdtechである必要はない(本などでも進められる)
  • ゲーミフィケーションをターゲットに即してチューニングしていくことが大事だと感じている。
  • フィリピンの例で、一番効果があるのはサーティフィケーション。もの(賞状のようなもの)がもらえて先生に認められる、ということがすごく効いている。
  • サービスで一番難しいのは、Adaptive。
  • 本当の意味でアジャストしていくための変数は非常に多いはず。コンテンツ:レッスン形式、問題形式、何ド、画面の置きさ、津心の早さ、サービス:ゲーム性の強さ、飴と鞭バランス、トーン&マナー、メソドロジー:問題解説の順番、量調整、立ち戻り学習、オケージョン:通学中かデスク前か、監督者がいるかいないか。
  • 世の中のアダプティブという話は「難易度」や「立ち戻り学習」くらい。しかし、本当はこれくらいの要素があるはず。ここを悩みながらやっている。

【強いディストリビューション基盤】

  • フィリピンでアンバサダーの仕組みを練りに練って、インドネシアに展開し、一気に普及している。
  • 言語をかえる程度はやるが、デザインなどはそのままでも結構いけるな、という感覚を持っている。過度なローカライゼーションは不要。
  • 各国に問題を作る先生がいて、どんどん問題も増やしている。
  • 質をあげていく必要性はあるが、ここを強くしていきたい。

質疑
Q アクティブ率はどう判断しているのか?
A. 学習サービスなので、ログインするだけではだめ。
   問題を出す範囲が講座によって全然違うので、まずは1問解いている人としている。

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    EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。