【EdTech Night!講演レポート】「小中学生の勉強のやる気に革命を!」FLENS株式会社 大生氏、湘南ゼミナール 高塚氏

2014年2月20日、株式会社ドリコムが主催で、「EdTech Night! 第2夜~データは学習のあり方を変えるのか?~」を開催しました。第1回目のEdTech Night!はテーマを絞らず開催されましたが、今回は「データ」にテーマをしぼって開催されました。「学習」と「データ」に関して知見を持つ方々が、講演とパネルディスカッションを行いました。

レポート第1弾は、FLENS株式会社 代表取締役 大生隆洋氏、株式会社湘南ゼミナール 取締役 高塚篤氏、が行った講演「タブレット×ネットワークで、小中学生の勉強のやる気に革命を起こす!」についてレポートします。

 

【講演レポート】FLENS株式会社 代表取締役 大生隆洋氏

OLYMPUS DIGITAL CAMERAFLENSは、従来のeラーニングとは立ち位置が違う。従来のeラーニングは、勉強にモチベーションが高い方に対して、ナレッジを提供していこう、というもの。FLENSはナレッジの提供ではなく、やる気も必ずしも高くない、「普通」の子ども達を相手に、勉強のモチベーションを上げていこう!という新しい軸をもって取り組んでいる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA今までは、「いつでも・どこでも」に価値があったが、それはモチベーションが高い方を対象にしていたから。モチベーション高い、でも学習したり移動する物理的な時間がない人にとっては、いつでもどこでもは大きな価値。しかし、普通の子どもたちにとっては、リアルな場に引きつけ、リアルなライバルと一緒にやることが大事ではないかと考えている。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAFLENSはあくまでもプラットフォーム。モチベーションがあがるプラットフォームを提供している。コンテンツはパートナーと協力してやっていこうと考えている。FLENSオリジナル教材もあるが、教材メーカー提供教材や先生の作成コンテンツなどが使える。算数でも国語でも、音声でも、映像でも問題部分に表示させることはできる。フリースペースで筆算などをしながら解答を導き出し、上部にある文字認識エリアに解答を記載すると自動採点される。表示されているアバターは、全国で同様に取り組んでいるライバルが表示されるが、採点結果などに応じてリアルタイムで順位が変化する。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA「皆とやっている」「競いながらやっている」という感覚を持てるようになっている。学校などでは「できる人」はいつもできる、ということになりがちだが、FLENSでは同じくらいのレベルの人でグルーピングされるので、できる人はできる人のグループ。そうでない人は、そうでない人で同じくらいのレベルできそうので、ずっと勝ち続けることも負け続けることも難しい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA今までは、リアルタイムの時間を揃えるために時間割を組んでもらう必要があったが、2014年2月、つい最近、過去ログデータ+リアルタイムデータを合わせることで、時間割を塾様ごと自由に設計できるようにした。

FLENSのデータ活用について

OLYMPUS DIGITAL CAMERA今、FLENSの扱っているデータの規模は、35問×4ユニット×40週=5600問/年 累積8400万問の正答・誤答データがある。さらに、チーム編成のための待ち時間を利用して、アンケートを実施している。内容は、今日の調子は?学校は楽しい?など、子どものやる気につながるようなもの。このアンケートデータが100万問ほどある。

データ活用の一例としては、全ユニットの生徒回答データを毎週モニタリングしている。そして、特に正解率の低い問題を抽出し、生徒解答データを実際に突き合わせて、塾にフィードバックしている。

例えば、ユニット1ではだいたい80%程度の正解率だったものが、次のユニットの特定の問題だけ30%程度のものが見えたりする。そこを掘り下げていくと、例えば、「秒速1.25cm=分速○m」という問題だったりする。
誤答のパターンを分析すると、75が多い。しかし、単位変換を忘れることが多いというのは、先生なら誰でも知っている話。データをさらに見ると、7.5という誤答も10%いることがわかったりする。これは、単位変換は忘れていない。1mを10cmで変換してしまっているということだ。10%というのは、20人クラスでは1人、2人程度になるため、リアルな教室では見落としがち。データを活用してこういった点を明らかにすることで、「単位変換を忘れるなよ」というコメントと同時に「1mは100cmだからな」というコメントを挟めるかどうか。これが教育の質を変えていくと考えている。

株式会社湘南ゼミナール 取締役 高塚篤氏

OLYMPUS DIGITAL CAMERA湘南ゼミナールでは、2012年4月に5教室でトライアル導入から始まり、2012年5月には全83校舎、1600名に導入。2013年9月にはさらに対象学年が広がって2500名に提供している。まずは、クラスの「熱」を感じてもらいたい。

※下記動画は、実際に講演で使用されたVTRとは異なります。

授業開始時には、プリントを配る感覚でタブレットを配布する。FLENSの仕組みを使う前に、リハトレという事前学習がある。宿題を一生懸命やってくると、クラスで活躍できる。そして、自分で順位目標をつけたり、他の校舎も入る総合順位の中で◯位を目指そう!というような、チーム感の醸成もできる。

FLENSの仕組みでテストが始まると、シーンとしているなかで、タブレットに書き込む「カツカツカツ」という音だけが響いている。
タブレットには、ノートに自然にかくような感覚で書き込める。先生用モニターには、生徒の回答状況がリアルタイムに表示されるので、
連続して不正解している生徒にリアルタイムでピンポイントに対応もできる。

全タブレットが同期しており、同時に終了する。終わった週間に「どうだった!?」とポイントや連続正答率、順位などを皆で見せ合う。
その後、間違えた問題の解き直しができる。クラスの中で教えあいながら学習できる。他校舎に1位を取られた!今回は順位があがった!という雰囲気で学習が行われる。

子どものやる気に革命を起こす、FLENSの学習効果

OLYMPUS DIGITAL CAMERAFLENSの学習効果は明らかに出ている。学力が大幅に底上げされる。偏差値の山が上に移動している。子ども自身が頭がよくなる感覚を持てる。短期(7月と12月の計算コンテスト)で計算力が25%伸びた。

ドリルをやれ、といって「やってこさせる」感じではなく、FLENSでよい順位をとりたくて、やりたいからやっている。そうすると伸びる。教育現場で、この違いが、いかに凄いことかは伝わるだろうか。本当にFLENSは面白い。友達を呼ぶというところまで発展していて、これはビジネス的にもとても有難いことだ。人を引き込んで連れてきたくなる意味では、「ディズニーをこえたのではないか?!」とすら感じた。大人でもやってみると「どうだった?!」と隣の子に聞きたくなる感覚は是非体感してもらいたい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA オプション講座の受講率も圧倒的にあがった。31%(2011)→63%(2012)→72%(2013)。また、クレームがない状態で当たり前になっている。教室にホワイトボードがあることにクレームを言う人はいないだろう。それと同じで、クラスにFLENSがあることが当たり前になりつつあると感じている。さらに、宿題をやるようになる。宿題をやっていない率が16%から4%に1/4になった。宿題をやる日にも差がでる。授業後すぐにやるようになる。

クラスの静(シーンとした中でかつかつやる)と動(どうだった!と聞きたくなる)の切り替わりが絶妙だと感じている。
生徒が無心になってより組んでいる。静の瞬間。そして、ランキングを気にするのは動の瞬間。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA最後に、子どもが必死で取り組んでいる例として、プラスチックのタッチペンが削れている写真を紹介したい。なかなか映像だけでも伝わらないので、公開授業もFLENS社のFacebookページで紹介していくので、是非体感してもらいたいと思っている。

 

講演の中でもあるように、生徒が集中して取り組む「静」の時間帯と、周りとコミュニケーションをとる「動」の切り替えをみると、本当に生徒が楽しんで取り組んでいるだろうことがよくわかります。また、同レベルの生徒と競うことが出来るということも、子どもの学習意欲にとっては大きな影響があるのでしょう。授業の様子を公開していくとのことですので、興味の有る方は申し込まれてはいかがでしょうか。

▼申し込みは下記Facebookページより

https://www.facebook.com/FLENScorp

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    EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。