【レポート】EdTech JAPAN Pitch Festival「After iPhone時代の学校を創る」コードアカデミー高等学校 松村 太郎氏

2014年2月16日に開催された、「EdTech JAPAN Pitch Festival」のピッチレポート第5弾です。第5弾は、キャスタリア株式会社/コードアカデミー高等学校の松村太郎氏のピッチをレポートします。

【Pitchレポート】キャスタリア株式会社/コードアカデミー高等学校 松村太郎氏

OLYMPUS DIGITAL CAMERA ジャーナリスト、キャスタリア株式会社の取締役チーフアカデミアとして活動をしている。テクノロジーとライフスタイルの関係性を中心に、体験的取材活動を実施している。

キャスタリア株式会社は2006年からEdTechの領域で活動をしている。教育とITで、社会問題を解決するというのがコンセプト。ITで教育を解決するのではなく、ITと教育で社会問題を解決しようとしている。

プロダクトとしては、goocusproを提供している。モバイルラーニングとソーシャルラーニングを組み合わせたプラットフォームで、ビデオやテキスト、画像などをモバイルで簡単に学べる。その進捗だったり管理が簡単に出来るもの。トーマツイノベーションさんと、モバイルナレッジforFreshersという新入社員向けのアプリケーションや、マイナビさんと一緒に、きらきらナース物語という国家試験を学習するためのアプリのプラットフォームとして活用されている。

「教育とITで、社会問題を解決する」というコンセプトにとって何が必要か?

OLYMPUS DIGITAL CAMERA教育を、AI時代にリ・デザインする必要性がある。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA学びをしている子ども達にとってネイティブなメディアを活用しようと考えている。「インターネットやスマホから子どもを話す」ではなく、自分の味方にするためにはどうしたらいいのかということを、きちんと考える必要がある。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA問題解決能力が重要。スタートアップなどのビジネスだけでなく、どの分野でもITによる問題解決とイノベーションが極めて重要。そのときに何を学んでいなければ、ITを社会問題の解決のツールに使えないかということが重要な問い。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAIT分野は、今後最も成長する分野である。この分野で時代を切り開ける人材を育成することが、テクノロジーを前提とした教育にとって重要である。

コード教科必須の普通科通信制高等学校

OLYMPUS DIGITAL CAMERAこの4つをどうやって解決するかという問いに対する答えの一つが、『コードアカデミー高等学校』。普通科の通信制高校になる。設置は長野県の上田市。12月20日に設置認可をもらっている。コード、プログラミングを必修とする高等学校。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA学校の大きな目標が、「After iPhone時代の学校を創る」ということ。iPhone以降ソフトウェアが行動や社会を大きく変えるようになった。After iPhone時代の教育にはコードが必須である。

OLYMPUS DIGITAL CAMERASquare、Twitterのジャックドーシーは、コードを学ぶことによって、「考え方が変わる」「世の中のものごとがハック可能になる」と語っている。MITメディアラボの伊藤さんは、コードを学ぶことによって他の科目の理解が深まったと言っている。コードを学ぶことによって、何かを創ろうと思ったときに他に必要になる科目や物事を積極的に学ぶようになる。これは非常に良い学びの好循環である。またコードは、汎用性の高い必須スキルでありツールであると語っている。

また、SVAngelというVCのDavid Leeは、「モバイルは場所を殺す。」「ものづくりがソフト主体へ。人々が何をしたいかを考え、より良くすることに集中出来る」といったことがコードを学ぶ理由と言っている。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAこの学校では、読み・書き・そろばん・コードというレベルで、学習する優先順位を捉えており、コードを学ぶことを必修化する。キャンパスはクラウドを前提としてデザインしている。GoogleApps for Educationを利用した、反転授業を行っていく。通信制教育は孤独な学習だったが、一緒に学ぶ仲間を感じられるキャンパスを作っていく。

評価をクリエイティブにしなければ、教育は変えられない

OLYMPUS DIGITAL CAMERA学校の評価方法は学校の裁量によるものが大きい。評価方法を決めたから、それに基づいて、授業が行われ、成績がつけられている。デジタルを前提とした評価方法をつくること、つまり「評価をクリエイティブ」にしなければ、教育は変わらないんだということに気づけたことがポイントだった。

生徒にはコードを学ぶことが、社会貢献に繋がるんだということを伝え、実感出来る教育の場を創っていきたいと思っている。新しい日本のITスキルを底上げするような、教育をAI時代にアップデートするような、そういった教育の場を、こういった場に関心のある方々と一緒に創っていきたいと考えている。

佐藤氏の質問

佐藤氏:今回、評価方法をクリエイティブにするという意味でも、現場を良く知っている信学会と一緒に学校を設計していったのは正しい選択だったと言えそうですね?

松村氏:そうですね。学校をゼロからつくるというのは非常にパワーがかかること。教育の場にたくさんの企業の方々が絡んでほしいと思っている。特に、卒業資格が得られる学校に企業がどのように入ってこられるかという仕組みを、授業の評価方法のクリエイティブさで担保しているので、積極的に企業の方々には絡んできてほしいと考えている。

 

「評価方法をクリエイティブにしなければ、教育は変えられない」という言葉が非常に印象に残るプレゼンテーションでした。どんな学びでも、適応出来る考え方ですね。今年の春開校予定のコードアカデミー高等学校の取り組みがどうなっていくのか、今後もレポートしていきたいと思います。

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EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。