【インタビュー】中高生専門の学習SNSリリース、高校講座にも参入へ!オンライン学習塾アオイゼミのこれから

アオイゼミは、ライブストリーミング技術を使ったインタラクティブな授業をフリーミニアムモデルで提供するオンライン学習塾サービスです。中学生を対象としたライブストリーミングの授業が特徴で、匿名性も相まって生徒はリアルタイムで講師に質問を行うなど、コミュニケーションが活発な学習体験を提供しています。

一方で、文部科学省の新学習指導要領に準拠した学習コンテンツを自社で開発・提供し、テクノロジーとコンテンツを併せ持つことを強みとしたサービスです。

先日KDDIの提供する起業家支援プログラムKDDI ∞ Laboに採択され、また昨年12月末に資金調達を行い、勢いに乗るアオイゼミを運営する石井貴基社長に今後の事業展開について伺いました。

 

アプリリリース後、半年でユーザー数10倍、今後は学習の継続が課題

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アオイゼミ代表取締役社長 石井貴基氏

Q:昨年8月にiOSアプリ、11月にAndroidアプリをリリースしましたが、ユーザー数の推移はいかがでしょうか?

A:アプリのリリースによってユーザー数が一気に増加しました。半年で10倍程度に増加しています。そのうち中学生は80%くらいです。以前はニコニコ動画経由での集客も大きく、PCサイト経由の流入が多かったんですけど、アプリをリリース後はTwitterなどのソーシャルメディア経由で一気に中学生に伝播していきましたね。ライブ授業は、1日に3,000人はご覧頂いているような状態です。

 

Q:iOSアプリ、Androidアプリをリリースしましたが、ユーザーの特徴などありますか?

A:iOSのリリースが先なのもあって、現時点ではiOSの比率が高いですね。デバイスの比率でいうと、一般的な数字よりiPodtouchのユーザー比率が高いのが、中学生に提供しているサービスならではなのかもしれません。中高生のスマホ所有率は今後も伸びていくと思いますので、アオイゼミにとっては追い風です。

 

Q:どういった利用のパターンが多いのでしょうか?アオイゼミのみなのか、他の教材や塾と一緒に利用されることが多いのでしょうか?

A:アオイゼミのみで勉強をしているというユーザーが約50%くらいですね。併用者で多いのが通信教材です。次いで学習塾ですね。教材は通信で、授業はアオイゼミでという使われ方もあるようです。中学生の通塾率は約60%と言われていますが、アオイゼミはそこまで通塾者が多くないので、塾と競合せずに利用頂いている生徒も多そうだと考えています。

 

Q:どういったユーザーの声が多いでしょうか?

「授業がわかりやすい」、「成績が上がりました」という評価も増えていて非常に嬉しく、ありがたく思っています。ただ、何より勉強が楽しくなったと言う感想が最も嬉しいですね。「とにかく楽しく勉強出来る」や「アオイゼミなら勉強も楽しい」という感想を多く頂けるようになったのはライブ授業だからこそだと思っていますし、こういう体験を増やしていくことが学習の継続に繋がると考えています。

 

Q:現状の事業における課題は、何だと捉えていますか?

A:学習を継続して頂けるサービスにすることだと考えています。現在ユーザー数は伸びていますが、仮に10人会員登録してくれて、10人がずっと使い続けているわけではありません。せっかく入ってきてくれたユーザーをまだまだ捕まえきれていません。しっかりと継続して利用して頂ける筋肉質なサービスにしたいですね。

使い続けてもらってこそ、アオイゼミを利用したから成績が上がったというユーザーがたくさん生まれ、その評判が広がっていくというサイクルが出来あがります。いかに継続的に高頻度で重要してくれるユーザーをさらにどうやって増やしていくのかという仕組みを作っていきたいですね。

 

学習管理SNSのリリース、高校講座への参入、目標は日本一の教育サービス

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Q:昨年末に資金調達を行って成長に加速をつけるフェーズだと思いますが、今後の事業展開はどう考えていますか?

A:まずはSNS機能のリリースです。有料会員には既に公開していたのですが、これを無料会員にも広げていきます。学習の記録が授業毎や教材毎に出来て、学習ログを残せたり、友達の勉強状況がタイムラインに流れてきて互いに励ましながら勉強出来るような機能です。

先生とも繋がるようにして、ひとりぼっちにせず見守っている感じを出したいと思っています。また中高生専門にするので、セキュリティにはかなり気を使っていて安全なサービス設計をします。

また、同時に保護者向けの機能もリリースを予定していて、保護者の方がアオイゼミの授業をどのくらい受講していたり、どのくらい勉強しているのかを把握出来る機能です。保護者の方が、自分の子どもの頑張っている様子を確認して、ほめるきっかけになればと思っています。

 

Q:中学生以外にサービスを展開していくという構想もあるのでしょうか?

A:既に高校講座を4月に開校することが決まっています。モデルは基本的に今のアオイゼミと同様です。ライブ授業を無料配信し、アーカイブ動画も提供していきます。先生も決まっていて、準備を着々と進めている段階です。高校受験でアオイゼミで学んだ生徒がそのまま、高校講座も受けてくれれば非常に嬉しいですね。

aoizemi_office ※アオイゼミのオフィス風景

Q:アオイゼミの優位性はどこにあると思っていらっしゃいますか?

A:教育系の事業を行うプレイヤーは増えていますが、システムとコンテンツを一緒に作っていっているプレイヤーというのはあまりいないのではないでしょうか。自分たちはそこを一貫してやっていて、WEBサイトから、スマホ用のネイティブアプリ、ライブストリーミングシステムや学習管理APIも全てが自社開発で、 エンジニアによって保守・運営されています。全て自社開発で行っていることで、事業の拡張がやりやすいというのが優位性になると考えています。

例えば、リアルタイムで模試を行うといった『アオイゼミ全国一斉模試』のようなものも構想していますが、こういった拡張をスピーディに実行出来ると考えています。今後開発体制は、更に充実させて行きたいと考えているので、エンジニアの方は絶賛募集中です。

※EdTechで日本一を目指したいサーバーエンジニアWANTED!

 

Q:これからの目標を聞かせて下さい。

A:年内にEdTechと言われるサービスのなかでナンバーワン、さらに事業を大きく加速させて、5年後に日本で一番使われる教育サービスになることを目指しています。 少なくとも150万人の中高生にご利用頂けるサービスになりたいと思っています。

 

6 件のコメント

  • YouTubeでは「パワポ世界史」、チャンネル名=sekaishiplate で発信しています。
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  • […] おそらく、それは予備校でも同じことがいえるのだろう。 特に受験は子供の人生がかかっているので、安かろう悪かろうのサービスは受け入れられない。 (お金に余裕があるならば、)少しでも合格確率があがるのであれば、いくらでも金を払うだろう。子供の将来と比較すれば安い投資だ。そう思うからこそ、中学受験向けオンライン予備校のアオイゼミのユーザーも『中学生の通塾率は約60%と言われていますが、アオイゼミはそこまで通塾者が多くない』(インタビュー記事より引用)のだろう。 […]

  • […] おそらく、それは予備校でも同じことがいえるのだろう。 特に受験は子供の人生がかかっているので、安かろう悪かろうのサービスは受け入れられない。 (お金に余裕があるならば、)少しでも合格確率があがるのであれば、いくらでも金を払うだろう。子供の将来と比較すれば安い投資だ。そう思うからこそ、中学受験向けオンライン予備校のアオイゼミのユーザーも『中学生の通塾率は約60%と言われていますが、アオイゼミはそこまで通塾者が多くない』(インタビュー記事より引用)のかもしれない。アオイゼミのみで勉強している50%のユーザーが「通塾するつもりが元々なかった学生が、無料だから使っている」のか「通塾する or アオイゼミでアオイゼミが選択されているのか」は結構気になるポイントかもしれない。それによって、塾と競合しているのかどうかは大きく変わってくる。 […]

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    EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。