MOOC ―大学の革命―


MOOC ―大学の革命―

MOOC ―大学の革命―

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日経BP社 (2013-10-10)
売り上げランキング: 2,499

東京大学大学院情報学環 山内祐平准教授と北海道大学情報基盤センターメディア教育研究部門 重田勝介准教授との対談も収録されています。

内容としては、CourseraやUdacity、edXについて、設立の経緯やその違いについて、概観が理解しやすいものになっており、MOOCのビジネスモデルや今後の可能性についても言及されています。
EdtechやMOOCについて、まず本書を読んでみると、その入口が理解できるでしょう。紙の本の長さ40ページ(Amazonサイトより)と、読みやすいボリュームです。電子書籍に馴染みのない方は、電子書籍を試してみるのにも良いかもしれません。

下記、いくつか引用して、内容をご紹介します。

MOOCが興隆になれば、大学では「対面でしかできない活動の付加価値が上がる。オンラインと対面の持ち味を生かし、ハイブリッドな学習環境を設計することが重要になる」(山内氏)

大学の役割は「知識の伝達や教え込みから、知識の活用や学習支援へと変わる」(重田氏)

さまざまな収益モデルが模索され、少しずつ収益が上がるようになっている。

(紹介されているモデル)

  • 修了証を販売するモデル:修了証の価値を高めるため、本人確認なども重要
  • 人材紹介モデル:優秀な受講生のデータを企業に提供し、採用に結びついた際に、仲介料を得る
  • 教育機関に授業を提供してライセンス料を得るモデル
  • Amazonアフィリエイトモデル(教員が薦める教科書を受講生がリンク経由でAmazonで購入すると収益になる)
  • わからないところを有料で教えるチューターサービス
  • 企業からのスポンサー料
  • 一部コンテンツの有料化(カスタマイズ教材など)

Udacityの創設者であるスラン氏はこう話す。「50年以内に10の高等教育機関しか世界中に残らないだろう。Udacityはその一つになってほしい」

受講者が多いMOOCでは、効果的な教育の改善を期待できる。毎回のテストや宿題に対して膨大なフィードバックが得られるので、受講者がどこでつまづきやすいのかといった学習状況を把握できるからだ。

MOOCは学生だけでなく、社会人が専門性を身につけるプラットフォームとしても有効だろう。

自由に勉強ができる環境が整っていくと、自主的に勉強していこうという姿勢が大切になってくる。OECD(経済協力開発機構)の学習到達度調査(PISA)でも示されているように、勉強好きな日本人学生は少ない。

Courseraでは、オンライン講座の構成や教材の構造、学習コミュニティの維持などについてのノウハウが必要です。実際、過去に、運営がうまくいかずにコースが閉鎖されてしまったこともあります。

MOOCを大学の教育「使う側」となる事例も出始めています。

いかがでしょうか。
コンパクトわかりやすくまとまっていることで、MOOCやEdtechがより注目されるきっかけになればと思います。

教育×IT(Edtech)については、下記書籍もオススメです。是非ご覧ください!
世界はひとつの教室 「学び×テクノロジー」が起こすイノベーション

教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する

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ABOUTこの記事をかいた人

EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。