EdTech JAPAN Pitch Festival vol.2 レポート5 Quipper 本間拓也氏

EdTech JAPAN Pitch Festival vol.2 レポート第5弾は、モバイル学習プラットフォームのQuipper

登壇者はマーケティングディレクター本間拓也氏。

本間氏の経歴※wiredより

東京大学経済学部在学中に、『ウェブ進化論』の著者梅田望夫に弟子入り。東京とシリコンヴァレーを拠点に活動し、梅田望夫と飯吉透の共著『ウェブで学ぶ』の執筆に関与。その後東京大学を中退し、University College London(英国)に入学。在学中にインド・中国・アフリカを回り、途上国におけるモバイルラーニングに大いなる可能性を見い出す。同時期に、学習提供者と学習者をつなげるラーニング・プラットフォームを運営するロンドン発のスタートアップ「Quipper」代表の渡辺雅之に誘われ在学中から手伝いを始め、2012年9月にUS事業および全社マーケティング担当のディレクターに正式に就任

 

モバイル学習プラットフォームサービス「Quipper」

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DeNAの創業者の一人である渡辺氏が2010年にロンドンで設立した。渡辺氏が学生時代にアフリカにいた経験があり、教育格差に問題を感じていたことがきっかけ。誰でもコンテンツが作成可能、誰でもそのコンテンツを学習可能なプラットフォームを提供している。Quipperを通じてアメリカ人が作った問題をアフリカ人が学ぶといったことも出来る。

 

ユーザー数は600万人、3,000トピック、約20万の問題数

ユーザーは世界中におり、各国でパートナーシップを結び、サービスを提供している。(日本ではKDDIとパートナーシップ)ユーザー分布はおおよそ、アメリカが30%、イギリス20%、30%がその他ヨーロッパ(スペイン・フランスetc)、20%その他アジア(タイ・日本etc)

現在のプロダクトは4つ(Quipper Quiz,StraightAce,Quipper courses,学習Check)。母親が学習進度を見られて、子供にメッセージを送れる仕組みや、先生が学習状況をCheck出来るシステムも実装済み。

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Quipperは多国籍チーム

イギリス、イタリア、フランス、スペイン、米国、インド、パキスタン、日本、中国、タイなどチームメンバーは多国籍。

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EdTechを語る上で注目しているテーマ

本間氏は、Quipperの話だけでなく、今後のEdTechの動向についても語った。

①グローバル教育プラットフォーム

・MOOCS

Udemy,courseraのような全世界にコンテンツを配信するグローバルプラットフォームの登場と隆盛は目が離せない。

・Edmodo(SNS)

教育版Facebookと言われ、グローバルで1,700万人のユーザーを抱える。

Edtechはずっと成長すると言われてきたが、中々定着しなかった。しかし、上記のようなサービスが急激にユーザーを伸ばして盛り上がっている。

 

②教育とゲーミフィケーション

教育×ゲーミフィケーションは大いに注目される分野だ。徹底したログ分析を、学習意欲向上施策とどう連結させるのかという観点が注目されている。モチベーションをエンカレッジする仕組みは、日本のソーシャルゲームの仕組みが多いに行かせる分野なのではないか。

※本間氏はWiredに記事を寄稿している

学びの未来へソーシャルゲームが導く? 「教育のゲーミフィケーション」と注目のサーヴィス

 

③アダプティブラーニング(教育の個別化/最適化)

データを大量に集め分析することで、その人に応じた学習内容・進度を提供する。ニュートンのようなサービスが、データサイエンスに特化した優秀な人材を集めてサービス開発を行っている。

 

④途上国におけるモバイルラーニング

途上国におけるモバイルラーニングの分野は非常に注目度が高い。途上国から入ってくるリバースイノベーションが有りうる分野といえる。

・タイ政府の取り組み小学校1年、中学校1年にタブレット100万台を配布

・サムスンスマートスクール➡学校向けにサービス提供。出席や勉強のインタラクティブな仕組みなどを提供し、18カ国でテストマーケティングを行っている。

※以下は質問

・Quipperは、なぜロンドンをベースにして始めたのか

理由は4つ。

1.教育水準の高い国であること

2.英語圏 グローバルプラットフォームを狙うのであれば、英語圏で始めるのはよいと考えた。

3.途上国(アフリカ・インド)に行きやすい地理

4.エンジニア採用の優位性(ロンドン・リトアニア・など)シリコンバレーに比べて安価で優秀なエンジニアが採用出来る環境

・日本発世界のプラットフォームは可能か?

言語の壁が非常に高い。日本語➡英語の展開は厳しいのではないか。はじめから英語で取り組むのであれば可能性はある。

日本のソーシャルゲームで培ったログ分析能力を教育分野に活かせればかなりの強みになるはず。

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    EdTech(教育×テクノロジー)をテーマにした「EdTech Media」、教育業界に特化した求人サービス「Education Career」を運営する、株式会社ファンオブライフ代表取締役。 EdTechのムーブメントを、情報と人材の面から支援している。